西内成郷

西内成郷（にしうち なりさと）は、安政2年6月2日（1855年7月15日）に生まれ、明治44年（1911年）4月2日に57歳で亡くなった、明治時代の神職であり政治家です。彼は大和国（現在の奈良県高市郡高取町）の出身です。

明治16年（1883年）に孝元天皇陵（劔池嶋上陵）の陵掌に就任し、その後、奈良県内の十数か所の天皇陵の守長を歴任しました。陵墓の管理と維持に尽力し、皇室の祖先を祀る重要な役割を果たしました。

明治20年（1887年）には奈良県県会議員に選出され、政治家としての活動を開始しました。県政の発展に貢献するとともに、神道の振興にも尽力しました。

西内成郷は、神武天皇橿原宮跡の保存顕彰と橿原神宮の創建に特に力を注ぎました。橿原神宮は、日本の初代天皇である神武天皇を祀る神社であり、その創建は国家的なプロジェクトでした。彼はその創建に深く関わり、多大な貢献をしました。また、彼は「官国幣社便覧」を編集しました。この便覧は、当時の官国幣社の情報が網羅されており、神道研究において貴重な資料となっています。

明治39年（1906年）には、長年の功績が認められ、橿原神宮の宮司に就任しました。宮司として、橿原神宮の祭祀を執り行い、神社の運営に尽力しました。

西内成郷は、神職、政治家として、明治時代の神道界に大きな足跡を残しました。彼の功績は、橿原神宮の発展や神道研究の進展に大きく貢献しています。

著作

1893年（明治26年）9月 官国幣社便覧
1906年（明治39年）11月 橿原神宮御祭神記並御由緒記

外部リンク

官国幣社便覧 - 国立国会図書館デジタルコレクション
橿原神宮御祭神記並御由緒記 - 国立国会図書館デジタルコレクション

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