西城正三

西城 正三

西城正三（さいじょうしょうぞう、1947年1月28日生まれ）は、日本の男性元プロボクサーであり、ボクシングにおけるWBA世界フェザー級王者の称号を持つ伝説的な選手です。埼玉県北足立郡鳩ヶ谷町（現在の川口市）出身で、身長は171cmです。彼の戦績は38戦29勝（内8KO）、7敗2分と輝かしいものです。

日本ボクシングの黄金時代

西城は、大場政夫、沼田義明、小林弘、柴田国明とともに、当時の日本ボクシング界を牽引した選手の一人です。彼は協栄ボクシングジムに所属し、海老原博幸の後に同ジムから2人目の世界王者となりました。1968年には日本プロスポーツ大賞の初代大賞を受賞し、その名声を確立しました。さらに、西城は日本人として初めて海外で世界王座を奪取した選手です。

プロキャリアの始まり

西城は小学生のころからボクシングに取り組み、後に兄のトレーナーである西条正右やジムの先輩金平正紀に指導される形で、1964年にプロデビューを果たしました。デビュー間もないころ、顎を骨折するなどの困難もありましたが、1968年にはロサンゼルスに渡り、メインストリートジムで練習を重ねながら技術を磨いていきました。彼の転機は、世界ランカーのホセ・ルイス・ピメンテルとの試合を経て到来します。再戦で勝利し、その後WBA世界フェザー級王者ラウル・ロハスとの対戦に選ばれました。

世界王座奪取

ロハスとのタイトルマッチでは、3万4千人の観衆が見守る中で激戦が繰り広げられました。西城はその圧倒的なフットワークで相手を翻弄し、終始攻め込む展開を見せます。優れたパフォーマンスにより、彼は判定勝ちを収めるとともに、日本人初の海外での世界王者となったのです。この偉業により、「シンデレラ・ボーイ」としての愛称が付けられ、彼の人気は全国に広がりました。

防衛と後の試練

王座を獲得した後、東京後楽園ホールでフィリピンの強打者フラッシュ・ベサンテとの試合を行い、劇的な逆転KO勝ちを果たしました。これにより彼はその名をさらに広めることとなります。その後もペトロ・ゴメスからの初防衛を成功させ、さらなる防衛戦に臨むも、1970年には小林弘とのノンタイトル戦で敗北。さらに1971年9月にはアントニオ・ゴメスにKO負けを喫し、プロボクシング界から引退しました。

キック[[ボクシング]]と実業家として

引退後、キック[[ボクシング]]界から声がかかり、再びリングに立った西城は、成功を収めるも1974年に再度引退します。その後は映画に出演し、ボクシングジムの経営者となりました。オークラボクシングジムを設立し、後には西城ボクシングジムを創設。多くの若手選手の育成に力を注ぎ、ボクシング界に多大な貢献をしてきました。

戦績と受賞歴

彼のプロボクシング成績は38戦29勝8KO、7敗2分であり、世界戦では7戦6勝1KO、1敗を記録。さらにプロキック[[ボクシング]]でも17戦15勝13KO、1敗1分を達成しました。これらの実績は、日本ボクシング界における彼の偉大さを物語っています。

西城正三のキャリアはボクシング界における名誉と成功を象徴し、今なお多くの人々に深い感銘を与え続けています。

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