西大工町 (弘前市)

西大工町について

西大工町（にしだいくまち）は、青森県弘前市に位置する地名で、江戸時代から現在に至るまでの歴史が息づいている地域です。郵便番号は036-8365です。2017年6月1日現在での人口は331人、世帯数は165世帯となっており、地元のコミュニティが形成されています。

地理

西大工町は南北に伸びた位置を持ちますが、飛地として新町に沿って位置しています。具体的には、西大工町2〜92番地は、北に平岡町、東と南に新町と接し、独特な立地を形成しています。

また、飛地の119〜146番地は、北から東にかけて新町、南から東には城西、西北には駒越町と隣接しています。このように、いくつかの地区に囲まれた構造を持つため、地理的には複雑なつながりを示しています。

歴史

この町の歴史は寛文13年（1673年）にまでさかのぼります。当時、西大工町は紺屋町の新割町として町割りが行われ、63軒の町屋があったとされています。延宝6年（1678年）には、大工組の頭を含む7軒の大工たちが住み、桶屋や木挽などの商人も存在しました。

享保4年（1719年）には町屋が68軒、大工が4軒、さらには油屋や武家屋敷も建っていたことが記録されています。明治初年には商業活動が活発になり、日雇い業者も多く存在しました。

また、江戸期には弘前城下の一町としての役割を果たしていました。明治初年から明治22年には弘前を冠称し、1899年には正式に弘前市に所属することとなりました。

地名の由来

町名の由来は、かつてこの地に多くの大工が居住していたことに由来し、元大工町との対比を意識して名づけられたと考えられています。このように、地域の職業と生活が町名に深く結びついているのが特徴です。

施設

教育

西大工町には、社会福祉法人城西福祉会が運営する城西保育園があります。この施設は地域の子供たちの成長を支える重要な役割を果たしています。

教会

また、天理教弘西分教会もあり、地域住民の宗教活動の場として利用されています。

学区

市立の小・中学校に通う場合につきましては、学区が設定されており、地域の教育環境を整えるための基盤が存在します。

交通

交通面では、弘南バスが利用されており、特に「城西団地入口」停留所があります。この停留所は、弘前駅から城西大橋や工業高校経由で藤代営業所へ向かう路線の一部として重要な役割を果たしています。

最後に

西大工町は、その独特な地理的特徴や歴史的な背景などにより、弘前市の中でも特異な存在感を持つ地域です。地域住民が協力して形成するコミュニティは、町の文化や歴史を大切にしながら、未来に向かって発展を続けています。

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