西尾市憩の農園

憩の農園ファーマーズガーデン

愛知県西尾市斉藤町にある憩の農園ファーマーズガーデンは、植木や観葉植物、盆栽などを中心とした緑化木ショッピングセンターです。もともと「西尾市憩の農園」として開園し、2022年12月に名称を改めてリニューアルオープンしました。この施設では、さまざまな園芸資材を産地直売の形で展示・販売しており、地元の農産物や特産品も取り扱っています。

歴史と発展

憩の農園は1975年3月に開園され、当時から花卉温室展示場やモデル庭園を有しており、東海地区でも有数の規模を誇ります。最初は西尾市福地農業協同組合が運営していましたが、地区内の農協統合に伴い、現在は西三河農業協同組合が運営を引き継いでいます。

西尾市の福地地区は植木栽培が盛んな場所であり、江戸時代後期に尾張から持ち込まれた技術を基に約170年前から植木作りが始まりました。ここでは特に三河黒松が有名で、全国でも指折りの植木産地となっています。隣接する幸田町にある幸田憩の農園は、別の組織が運営しており、憩の農園ファーマーズガーデンとは関わりありません。

2022年3月には隣接する場所に「憩の農園ファーマーズマーケット」がオープンし、地域の農産物や特産品を広く紹介する場となっています。

西尾市バラ園との関わり

憩の農園の隣には西尾市バラ園が併設されています。このバラ園は1949年に発足した西三バラ会を起源としており、1985年に閉園されたバラ園の再建の要望を受けて、1994年に開設されました。バラ園の面積は5,321平方メートルで、約3500本のバラが植えられており、訪れる人々に多彩な色合いのバラを楽しませています。

バラ園内には温室、オーナーバラ園、つるバラのトンネル、芝生公園などが整備されており、これらのエリアでは特に春から秋にかけて訪問客が楽しむことができます。オーナーバラ園では、樹木を購入し自分のバラを植える体験も可能で、これに参加するためには市内居住者か市内勤務者であること、そして3年ごとに会費が必要です。普段の管理はバラ園が代行し、栽培指導や研究会なども開催されています。

営業日とアクセス

憩の農園ファーマーズガーデンは、1月1日・2日と数日の不定期休業日がありますが、一般的には9:00から18:00まで（4月～9月）営業しています。冬季の間は9:00から17:00までの営業です。

交通アクセスについては、名鉄西尾線の福地駅から徒歩で約20分ほどの距離にあり、バス利用の場合は名鉄東部交通バスや六万石くるりんバスがそれぞれの停留所を経由して訪れることが出来ます。自家用車での訪問も可能で、近くの県道41号沿いに位置し、広い無料駐車場が用意されています。

多彩な植木と農産物を楽しむことができる憩の農園ファーマーズガーデンを訪れて、自然と触れ合う楽しい一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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