西尾市立幡豆図書館

西尾市立幡豆図書館について

西尾市立幡豆図書館は、愛知県西尾市寺部町に位置する公共図書館です。西尾市立図書館の分館として、地域住民の学習と交流の場を提供しています。もともとは幡豆郡幡豆町の幡豆町立図書館として1992年7月17日に開館し、2011年4月1日に西尾市に編入合併した際に現在の名称に改称されました。名鉄蒲郡線西幡豆駅から徒歩約20分の場所にあります。

歴史

幡豆町立図書館時代 (1992-2011)

1971年1月、幡豆町の中央公民館が社会教育の拠点として開館しました。この公民館の1階に図書室が設けられ、移動図書館や公民館所蔵の図書が置かれていました。その後、1982年4月には中央公民館の隣に幡豆町児童館が開館し、図書室も児童館2階に移転しましたが、児童書が中心だったため、一般書を扱う図書館の建設が要望されました。

1992年3月、児童館の北隣に幡豆町立図書館が竣工し、同年7月17日に開館しました。図書館は鉄筋コンクリート造2階建てで、延床面積は883.2平方メートルでした。1階部分は図書館と児童館が自由に行き来できる構造となっています。開館当初から「海の見える図書館」をキャッチフレーズとしており、館内からは三河湾を望むことができます。

開館初年度には、約3万冊の蔵書があり、約5万冊の収容能力がありました。1階には開架閲覧室、AVコーナー、おはなしコーナー、ブラウジングコーナーが設けられ、2階には一般閲覧室、参考資料室、視聴覚室がありました。開館記念講演として、児童文学者の堀尾幸平氏による講演会も開催されました。

2001年4月には、生後3～4ヶ月の乳児を対象としたブックスタート事業を開始しました。これは全国で2番目の試みでした。その他、図書館クイズ、子ども一日司書、親子で楽しむ絵本とわらべ歌講座、読書講演会、読書感想画展、本のリサイクル市、写真展、和紙ちぎり絵展、図書館コンサート、絵画展など、様々なイベントが開催されてきました。

2007年2月1日には、幡豆郡の3町図書館広域システムが開始され、一色町の学びの館、吉良町の吉良町立図書館とオンラインで結ばれました。これにより、3館全ての蔵書検索や予約が可能となり、他の図書館の蔵書を予約して、幡豆町立図書館で受け取ることが可能になりました。

西尾市立幡豆図書館時代 (2011-)

2011年4月1日、幡豆郡の3町が西尾市に編入合併したことに伴い、幡豆町立図書館は西尾市立幡豆図書館に改称されました。現在も、地域住民の学習・交流の拠点として、多くの人に利用されています。

施設概要

構造: 鉄筋コンクリート造2階建
延床面積: 883.2平方メートル
主な施設:
1階: 開架閲覧室、AVコーナー、おはなしコーナー、ブラウジングコーナー
2階: 一般閲覧室、参考資料室、視聴覚室

特徴

海の見える図書館: 館内からは三河湾の美しい景色を眺めることができます。
児童館との併設: 建物が児童館と繋がっており、自由に行き来できます。
様々なイベント: ブックスタート事業をはじめ、講演会、展示会、コンサートなど、様々なイベントが開催されています。
オンラインシステム: 西尾市内の他の図書館とオンラインで繋がっており、蔵書検索や予約が可能です。

アクセス

名鉄蒲郡線西幡豆駅から東に徒歩約20分

参考文献

西尾市史編さん委員会『幡豆町史 本文編3 近代・現代』西尾市、2013年。
幡豆町立図書館『幡豆町立図書館・児童館年報 平成4年度』幡豆町立図書館、1993年。
幡豆町立図書館『幡豆町立図書館・児童館年報 平成21年度』幡豆町立図書館、2009年。
西尾市立図書館『図書館のあゆみ 平成29年度版（平成28年度実績）』西尾市立図書館、2017年。

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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