西岡德馬

西岡德馬（にしおか とくま）

1946年10月5日、神奈川県横浜市に生まれた西岡德馬は、日本の俳優、声優、タレントとして非常に多岐にわたる活躍をしています。彼の本名は西岡德美であり、変更した芸名は「徳」の字の旧字体である「德」を正式表記としています。身長175cm、体重65kgの体型を持つ彼は、芸能界でのキャリアを通して知られた存在となりました。

学歴と初期のキャリア

西岡は横浜市立大綱中学校及び聖ミカエル学院を経て、玉川大学文学部の芸術学科に入学。大学卒業後の1970年に文学座に入団し、俳優としてのキャリアをスタートさせます。在籍中には多くの経験を積みながら成長し、1979年に他の舞台にも挑戦したいと退団を決意しました。この際、芸名を女性に間違われることが多かったことから「西岡徳馬」と名付け、さらに「徳」の字を旧字体に戻すことで、彼のアイデンティティを保つことにしました。

映画・テレビドラマでの活躍

俳優としての活動は主にテレビドラマや映画に及び、特にヤクザ映画や『極道の妻たち』シリーズなどでのコワモテ役が印象的です。NHKの大河ドラマ『武田信玄』や『風林火山』で同じ家臣役を演じたことでも知られ、1980年代以降、多くの作品に出演してきました。

西岡は特に1991年のドラマ『東京ラブストーリー』において部長役を演じたことで、広く名前が知られるようになります。このドラマは視聴率が上昇したため、キャスティングが変更されるなど、製作側の意向の変化に影響を与える一因となりました。

声優業と制作活動

俳優だけでなく声優としても定評があり、特にウルトラシリーズにおいては長年「ウルトラの父」の声を担当しています。この役は1972年に初登場し、以降ほぼ固定されており、彼の代名詞とも言える存在となっています。また、Vシネマやドラマ制作においても積極的に参画し、『内閣特務捜査官 ORDER』では企画や監督も手掛けました。

教育と指導者としての一面

2012年には自身が主宰する俳優養成所「ドラマスクールレッドホースヒルズ」を開校し、後進育成に尽力しています。このように彼は、自己のキャリアを次の世代に引き継ぐための教育の場を設け、多くの若手パフォーマーの指導を行っています。

私生活と家族

西岡は1973年に宇都宮雅代と結婚し、一女をもうけました。彼には現在6人の孫がいることも語られており、家族との関係を大切にしています。また、俳優として成功を収めつつも、私生活ではさまざまな女優と浮名を流したことで知られています。著名な俳優たちとの交流も多く、特に松田優作との関係は有名です。

趣味など

趣味はゴルフであり、読売ジャイアンツのファンとしても知られています。また、トマトが苦手というユニークな側面も持っています。個性的なキャラクターを持ち、バラエティ番組にも出演しながら、一方で様々な深みのある演技で観客を魅了しています。

まとめ

西岡德馬はその多才さと情熱で、俳優、声優、タレント業界において幅広く認められる存在です。今後も彼の新たな挑戦に期待が寄せられています。

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