西岡郁夫

西岡郁夫について

西岡 郁夫（にしおか いくお、1943年生まれ）は、株式会社イノベーション研究所の創業者であり、かつてインテル株式会社の代表取締役社長・会長を務めた実業家です。大阪府に生まれ育った彼は、長年にわたり日本のIT業界に多大な影響を与え続けています。

学歴とキャリアの始まり

1966年に大阪大学工学部通信工学科を卒業後、1969年に大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻の修士課程を修了しました。その後、シャープ株式会社へ入社し、同社でCADの研究グループを立ち上げました。彼はプリント基板の設計用CADシステムの開発を主導し、実用的なCADセンターも設立しました。この取り組みが成功したことにより、自社の設計支援グループを運用するようになります。

インテルでの活躍

1981年には、CADの研究を通じて工学博士の学位を取得しました。その後、1986年には情報システム本部のコンピュータ事業部長を経て、1992年にインテルの副社長に就任しました。1993年には同社の代表取締役社長に就任し、日本市場におけるパソコンやE-mailの普及に尽力しました。また、IT戦略活用法の教育活動にも参加し、国内企業の国際競争力強化に寄与しました。1997年には同社の会長に昇格し、1999年にインテルを退社します。

ベンチャー支援と教育活動

退社後、西岡氏は1999年にモバイル・インターネットキャピタルを設立しました。この会社はNTTドコモやみずほ証券と共同出資したもので、ベンチャー企業の経営指導に専念しました。在任中に日本の多くの企業が新興企業との連携を深めることに成功しました。さらに、2000年には企業トップを対象にした「ベンチャーを支援するベテランの会」を設立し、2002年にはビジネスのプロを育成する「丸の内ビジネスアカデミー」を設立し、塾長として指導にあたっています。

著名な講師と執筆活動

彼は経済産業省や日本経済新聞社のサミットにおいて講師としての活動も行い、多数の企業や団体で講演を実施しています。また、日経ネットビジネスやForbes日本版など、様々な媒体において連載や執筆を行い、ITやビジネスの最新動向について広く知られる存在となっています。

まとめ

西岡郁夫氏は、IT業界の発展とともに歩んできた経験豊富な実業家です。彼は多方面にわたる活動を通じて、ベンチャー企業の支援やビジネスリーダーの育成に重要な役割を果たしています。彼の取り組みは、今後の日本のビジネス界における革新や発展に寄与し続けることでしょう。

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