西岡里紗

西岡 里紗（にしおか りさ）

概要

西岡 里紗（にしおか りさ）は、1997年3月3日に奈良県で生まれた日本の元女子バスケットボール選手です。現役時代はセンターのポジションを担い、Wリーグの三菱電機コアラーズでプロキャリアを積みました。また、5人制および3x3の両カテゴリーで女子日本代表としても国際大会に出場し、輝かしい成績を収めました。

来歴

西岡氏がバスケットボールを始めたのは、地元奈良県の真弓小学校に在籍していた頃です。中学では大阪府の樟蔭東中学校に進学し、在学中に全国中学校体育大会やジュニアオールスターに出場するなど、早くからその才能を示しました。高校は大阪桐蔭高校で研鑽を積み、全国高等学校総合体育大会（インターハイ）ではベスト16、国民体育大会（国体）では3位という成績を収めました。学生時代の活躍は年代別日本代表にもつながり、2014年にはU18アジア選手権などに出場し、国際経験を積みました。

高校卒業後の2015年、Wリーグに所属する三菱電機コアラーズに入団。プロバスケットボール選手としての道を歩み始めました。チームの主力選手として活躍する中で、2018年には5人制の女子日本代表候補に初めて選ばれました。

3x3での国際的活躍

西岡氏は5人制だけでなく、近年急速に注目度が高まっている3x3（スリー・エックス・スリー）でもその能力を発揮しました。2019年には3x3女子日本代表に選出され、同年開催されたFIBAアジア3x3カップではチームの銅メダル獲得に貢献しました。さらに、同年の3x3 U23ワールドカップでは、日本代表チームの一員として金メダルという快挙を成し遂げました。これは、男女全カテゴリーを通じて日本勢が初めてバスケットボール世界大会で優勝した歴史的な出来事であり、西岡氏はこのチームの中心選手の一人でした。

この勢いは止まらず、2021年5月には東京オリンピックの予選に出場。日本代表は3位に入り、見事オリンピック出場権を獲得しました。そして、同年7月に開催された東京オリンピック本大会では、3x3女子日本代表として世界の強豪と渡り合い、準々決勝まで進出するベスト8という結果を残しました。

代表キャリアと引退

西岡氏は、前述の年代別代表や3x3代表に加え、5人制の日本代表としても実績を積み重ねました。2013年にはU-16アジア選手権、2014年にはU-17世界選手権、U-18アジア選手権に出場。そして、2021年のFIBAアジアカップでは、日本代表の一員として優勝を経験しました。

プロとして三菱電機コアラーズに2015年から2023年まで8シーズン在籍し、チームを支え続けました。3x3での目覚ましい活躍やオリンピック出場など、多岐にわたる経験を積んだ後、2023年に現役からの引退を表明し、プロバスケットボール選手としてのキャリアに終止符を打ちました。

西岡里紗氏は、学生時代から将来を嘱望され、Wリーグで活躍しただけでなく、特に3x3においては日本バスケットボール界に新たな歴史を刻んだ選手として、その功績は記憶されるでしょう。

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