西川泰夫

西川泰夫（にしかわ やすお、1939年 - ）は、日本の心理学者であり、上智大学の名誉教授です。千葉県千葉市出身で、慶應義塾大学文学部哲学科心理学専攻を卒業後、同大学院で修士課程を修了しました。その後、博士課程単位取得満期退学を経て、慶應義塾大学から文学博士号を取得しました。

西川氏は、1969年に上智大学文学部の助手として教鞭を執り始め、その後、専任講師、助教授、教授と昇進しました。1998年には上智大学の名誉教授となり、同年に北海道大学文学部の教授に就任、2000年には同大学院文学研究科の教授となりました。また、2002年から2015年まで放送大学教養学部の教授、客員教授を務めました。

西川氏の研究分野は多岐にわたり、行動分析学、認知心理学、実験心理学など、幅広い領域で研究を行ってきました。その研究成果は数多くの著書として発表されており、心理学の発展に大きく貢献しています。

主な著書として、単著では『行動分析学 行動と文化』（1978年）、『ブラック・ボックス的人間論』（1979年）、『行動医学』（1981年）、『実験行動学 行動から心へ』（1988年）、『「認識」のかたち 自分を知るための心理学』（1988年）、『認知行動科学』（2002年）、『心の科学のフロンティア』（2004年）、『心をめぐるパラダイム 人工知能はいかに可能か』（2015年）などがあります。

また、編著としては、『現代心理学への招待』（1989年）、『認知科学』（2000年）、『心の科学』（2004年）、『心理学史』（2005年）、『計量心理学』（2006年）、『認知科学の展開』（2008年）などがあります。これらの著書は、心理学の研究者や学生にとって重要な資料となっており、西川氏の学術的な貢献は非常に大きいと言えるでしょう。

西川泰夫は、長年にわたり、日本の心理学界を牽引してきた重要な人物であり、その研究と教育活動は、多くの人々に影響を与え続けています。

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