西旭岡町

西旭岡町

北海道函館市に属する西旭岡町（にしあさひおかちょう）は、同市市街地の北側に広がる山間部の一角を占める地名です。この地域は主に市営旭岡団地をはじめとする住宅地として整備されており、1丁目から3丁目までが存在します。郵便番号は042-0915です。

概要

西旭岡町の成立には、昭和中期における函館市の深刻な住宅不足問題が背景にあります。昭和20年代後半から、人見町、駒場町、深堀町、松川町、梁川町といった市内の各所に公営住宅の建設が進められましたが、増大する住宅需要に対し、これらの供給だけでは問題を完全に解消するには至りませんでした。その後も、田家町や日吉地区、上湯川地区などにおいても新たな住宅地の開発が進められました。

こうした状況下、さらに大規模な住宅供給を目指す計画が立ち上がり、昭和51年には、約1万人規模の居住を想定したニュータウンとして「西旭岡団地」の建設が構想されました。この広大な団地を整備するにあたり、当時の上湯川町、旭岡町、銅山町のそれぞれ一部地域を統合・再編成する形で、新たな地名である西旭岡町が誕生しました。以来、西旭岡町は計画的な住宅地として発展し、現在に至っています。

主な施設

西旭岡町内には、住民の生活を支える様々な施設が立地しています。

公共施設

地域の子どもたちが通う学校施設として、函館市立旭岡小学校と函館市立旭岡中学校が置かれています。また、学びや読書のための施設として函館市旭岡図書室が利用可能です。

憩いの場やレクリエーションの場としては、旭岡公園や、公園に付随する旭岡公園テニスコートがあります。さらに、旭岡南緑地が整備されており、この緑地内には楽しみながら運動できるフィールドアスレチックコースが設けられています。

商業施設

日々の生活に必要な品物を購入できる商業施設として、生活協同組合コープさっぽろ 旭岡店や、コンビニエンスストアのセイコーマート 函館西旭岡店が営業しています。

宗教施設

地域には、信仰の場として福海寿山神社があります。この神社は、豊川御分霊を祀っています。

交通

道路

地区の交通網としては、南側の境界に沿って主要地方道である北海道道83号函館南茅部線が通じており、周辺地域へのアクセスを担っています。

路線バス

公共交通機関としては、函館バスが地区内に路線を運行しています。地区の中心的なバス停である旭岡中学校前を起終点とする市内路線は、五稜郭方面、市立函館病院方面、産業道路方面など、函館市内の主要な地域へ接続しています。また、函館バスセンターと川汲方面を結ぶ郊外線の一部も西旭岡町内を経由しており、広範囲への移動手段が確保されています。

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