西村亮吉

西村亮吉（にしむら りょうきち）

西村亮吉は、天保10年12月13日（1840年1月17日）に生まれ、1917年（大正6年）7月2日に72歳で没した、日本の官僚、政治家です。彼は、大分県知事、鳥取県知事を歴任し、貴族院議員も務めました。

生い立ちと幕末の活動

西村亮吉は、土佐藩の藩士として生まれ、幕末の尊攘運動に身を投じました。当時の激動の時代において、彼は日本の将来を憂い、新しい時代を築くための活動に積極的に参加しました。この経験は、彼の後の政治家としての活動に大きな影響を与えたと考えられます。

明治維新後の活躍

明治維新後、西村亮吉は官僚としてその才能を発揮しました。1879年（明治12年）10月30日には大分県令に任命され、1886年（明治19年）7月12日からは県知事として県政を担いました。大分県知事時代には、1878年（明治11年）に開設された大分県会との間で、備荒儲蓄法の審議や警察費予算を巡り対立しました。特に1889年（明治22年）には、県会から日田・玖珠郡大水害の復旧補助を政府に陳情するよう求められましたが、これを拒否したため、県会から不信任決議を受けるという事態も経験しました。ただし、この不信任決議は法的には無効でした。

その後、西村亮吉は鳥取県知事を歴任し、地方行政において手腕を発揮しました。1892年（明治25年）8月2日には、貴族院議員に勅選され、1917年7月2日に72歳で亡くなるまでその職を務めました。1904年（明治37年）11月2日には錦鶏間祗候に任じられました。

栄典

西村亮吉は、その功績により、以下の位階と勲章を授与されています。

位階
1886年（明治19年）11月16日 - 正五位
1890年（明治23年）11月1日 - 従四位
1893年（明治26年）2月28日 - 正四位

勲章
1889年（明治22年）11月29日 - 大日本帝国憲法発布記念章
* 1916年（大正5年）4月1日 - 勲二等瑞宝章


西村亮吉は、幕末から明治にかけての激動の時代を生き抜き、地方行政と国政の両面で日本の発展に貢献しました。彼の生涯は、激動の時代の中で、信念を持って行動することの大切さを教えてくれます。

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