西村山広域行政事務組合

西村山広域行政事務組合：地域社会を支える連携の取り組み

西村山広域行政事務組合は、山形県寒河江市と西村山郡の河北町、西川町、大江町、朝日町の5自治体によって構成される一部事務組合です。広域的な課題解決のため、複数の自治体が協力して行政事務を効率的に運営しています。組合設立の背景には、限られた行政資源を有効活用し、住民サービスの向上を目指すという目的があります。

組合が担う多様な業務

西村山広域行政事務組合は、地域住民の生活基盤を支えるため、幅広い業務を担っています。主な業務内容は次のとおりです。

広域計画の策定と推進: 西村山地域全体の将来像を描き、その実現に向けた計画策定と事業実施、関係機関との連携調整を行います。
消防と救急: 火災や災害への迅速な対応、住民の安全確保のため、消防業務（消防団と消防水利を除く）と救急業務を行います。
高齢者福祉: 養護老人ホームの設置・運営を通じて、高齢者の生活を支える福祉サービスを提供しています。
交通災害共済: 交通事故による被害者への支援を目的とした共済事業を運営しています。
衛生処理: ごみ処理場と火葬場の設置・運営を通して、地域環境の保全に貢献しています。この業務に関しては、寒河江市、西川町、大江町、朝日町が共同で処理を行い、河北町は除かれています。

主要施設のご紹介

組合は、円滑な業務運営と住民サービスの向上のため、複数の主要施設を管理・運営しています。

組合本部: 寒河江市本町に位置し、行政事務の中枢を担っています。
消防本部: 寒河江市西根に位置し、消防・救急業務の司令塔として機能しています。
西村山広域行政事務組合寒河江地区クリーンセンター: 寒河江市日田に位置し、地域の衛生処理を担っています。
養護老人ホーム明鏡荘: 高齢者の生活を支援する施設です。具体的な所在地は本文からは読み取れませんでした。
寒河江地区斎場: 寒河江市柴橋に位置し、火葬業務を行っています。後述するように、最新の設備を備え、故人の最期を尊厳を持って送るための配慮がなされています。

寒河江地区斎場の詳細

寒河江地区斎場は、最新の設備と落ち着いた雰囲気を備えた施設です。

1階: エントランスホール、告別ホール、炉前ホール、4基の火葬炉（冷却前室付台車式大型火葬炉）と1基の胞衣炉、収骨室、事務室、炉室、炉監視室、集灰室、ポンプ室、物品庫、休憩室、湯沸室、遺体保冷庫、トイレ（多目的トイレあり）などがあります。火葬にかかる時間は、収骨を含めて約1時間30分です。

2階: 待合ホール、待合室、湯沸室、売店、トイレ、火葬炉機械室、発電機、バルコニーなどがあります。

その他の施設として、倉庫、霊灰堂、庭園、40台収容の駐車場が整備されています。

使用料: 組合加盟自治体（河北町を除く）の住民の方の火葬は無料です。ただし、遺体保冷庫の使用や胞衣・肢体の火葬は有料となります。

受け入れ可能な棺: 高さ50cm、幅60cm、長さ2.0m以内の棺を受け入れています。

休業日: 1月1日と友引の日は休業です。

組織と運営

西村山広域行政事務組合は、議会、理事会、会計管理者、会計課、事務局、消防本部（総務課、予防課、警防課）、消防署、監査委員などから構成される組織体制で運営されています。効率的な行政運営と、住民への迅速なサービス提供を目指しています。

結び

西村山広域行政事務組合は、地域住民の生活向上に貢献するため、多様な行政サービスを提供しています。各施設の充実と、連携による効率的な運営は、地域社会の持続可能な発展に大きく寄与しています。今後も、住民ニーズに対応したサービス提供に努めていくことが期待されます。

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