西村節朗

西村節朗は、1908年（明治41年）に秋田県で生まれ、1997年（平成9年）に没した日本の政治家です。彼の生涯は、技術者、政治家、そして地域社会への貢献者として多岐にわたります。

彼は1931年に東北帝国大学工学部機械工学科を卒業後、中島飛行機に入社し、技術部長などの要職を歴任しました。戦後、故郷の秋田県に戻り、家業である酒造業に従事します。この時期から、彼は地域社会への関与を深め、1948年には秋田県教育委員に、1951年には秋田銀行の取締役に就任しました。

1963年、西村は秋田県議会議員選挙に自由民主党から出馬し、初当選を果たします。以後、4期にわたり県議会議員を務め、1969年には県議会議長に就任しました。県議としての活動を通じて、彼は秋田県の発展に尽力しました。

1975年、西村は能代市長選挙に出馬し、当選します。彼は1979年と1983年の選挙でも再選を果たし、能代市長を3期務めました。市長在任中は、能代市の発展のために様々な政策を推進し、市民生活の向上に貢献しました。1987年に市長を退任した後も、彼は地域社会への貢献を続けました。

西村はまた、秋田県酒類卸協同組合理事長、全国酒類卸協同組合連合会会長、秋田県国民健康保険団体連合会理事長など、多くの要職を歴任しました。これらの活動を通じて、彼は秋田県の経済発展や国民の健康増進に貢献しました。

西村節朗は、能代市長として、また様々な団体の要職を通じて、秋田県の発展に大きく貢献した人物として、その名が記憶されています。

* 参考文献
歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。
『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。

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