西条プラザ

西条プラザの歴史と魅力

西条プラザ（さいじょうプラザ）は、広島県東広島市にあった複合型ショッピングセンターであり、地元の人々に愛されていた商業施設です。1973年11月にオープンし、当時は東広島市初のショッピングセンターとして注目を浴びました。開業当初から、地元の百貨店『福屋』や北九州市に本社をもつスーパーマーケット『マルショク』など、68店舗が入居しており、多様な商品とサービスを提供していました。

施設の概要

西条プラザには、商業エリア以外にも東広島YMCAや東広島シティホテルが併設されており、地域の中核を担う存在でした。商業施設は、本館とスポーツ館に分かれており、本館の地下1階には駐車場やフラワースクール、クリーニング店があり、1階にはマルショクや福屋の店舗、時計店、お茶や酒屋などがありました。

2階には福屋の直営衣料品店やペットショップ、ゲームコーナー、屋上広場などがあり、家族連れや若者にとっても楽しい空間が広がっていました。また、3階には大ホールや文化ホールがあり、地域のイベントにも利用されていました。

一方、スポーツ館は充実した施設が自慢で、1階にはスポーツ用品店やギフトショップ、整体などがあり、2階と3階には東広島YMCAがありました。特にグルメストリートには多彩なレストランが並び、食事を楽しむ場として人気でした。4階から6階までには東広島YMCAの施設があり、プールやエアロビクス、アスレチックジムが併設されていました。さらに、5階には保護者の観覧席もありました。

駐車場とアクセス

西条プラザの駐車場は、2006年から有料となり、1時間は無料で利用できるシステムでした。1,000円以上の買い物をすると、2時間の無料サービスもあり、地元の人々にとって便利な施設でした。

アクセスも良好で、JR西日本山陽本線の西条駅からは徒歩約10分の距離にあり、山陽自動車道西条ICや国道486号線からも近く、車での訪問も容易でした。

待望の閉店とその後

しかし、周辺地域に「ゆめタウン東広島」や「フジグラン東広島」といった新たなショッピング施設が開業すると、西条プラザの集客力は徐々に低下していきました。多くの競合が現れる中、2016年8月31日に閉店し、43年間の歴史に幕を閉じました。

その後、施設は解体され、2017年9月30日には『ハローズ東広島店』を核テナントとするショッピングモール『東広島モール』が新たにオープンしました。かつて地域の生活を支えた西条プラザの思い出は、今も地元の人々の心に残っていることでしょう。

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