西濃鉄道DD40形ディーゼル機関車

西濃鉄道DD40形ディーゼル機関車の概要

西濃鉄道が運用しているDD40形ディーゼル機関車は、特に市橋線で活躍している機種です。2022年の時点では、DD403の1両が現役であり、過去にはDD401とDD402も在籍していましたが、どちらも廃車・解体されてしまいました。DD402に至っては、2022年の5月に解体されています。

DD40形の特徴

DD40形ディーゼル機関車は北米の最新動向を取り入れた設計で、三菱重工業が製造しました。この機関車は、全長が約11メートル、重量は40トンで、動軸が4つあることが特徴です。「DD」は「デュアルディーゼル」、すなわちデュアルエンジンの意味ではなく、自重が40トンであることを示しています。最初に導入されたDD401は、エンジンを2基搭載しており、機械式変速が採用されていました。それに対して、後に導入されたDD402・DD403はエンジンが1基で、液体式変速機とプロペラシャフト式の動力伝達を特徴とします。

DD401

DD401は1964年に西濃鉄道に初めて登場したディーゼル機関車です。この機関車は、機械式変速及びロッド式動力伝達を備えていたため、特に入換え作業に適していました。現場の要望に応じて設計されたこの機関車は、従来の蒸気機関車2100形の一部を全廃する役割を果たし、最終的には1966年にDD102形の導入によって蒸気機関車は全て廃止されました。残念ながら、1991年に他の機関車の導入に伴い廃車となってしまい、現在は確認できません。

DD401の主要諸元

• - 全長: 11,250 mm
• - 全幅: 2,580 mm
• - 全高: 3,885 mm
• - 自重: 40.0 t
• - 機関: 三菱DE25L形ディーゼル機関（230PS/1400rpm）2基
• - 軸配置: B-B
• - 動力伝達方式: ロッド式
• - 変速機: 三菱機械式（4速）

DD402・DD403

DD402とDD403は、同じ型の機関車ですが、仕様が異なります。DD402は1969年、DD403は1972年に導入されました。これらの機関車は、エンジンが1基で520PSの出力を持ち、液体式変速機とプロペラシャフトによる動力伝達方式があります。車体はセンターキャブデザインを継承していますが、エンジンは片側のボンネット内に配置されています。DD402はエンジントラブルにより2022年に廃車となり、現在はDD403の一台が現役です。

DD402・DD403の主要諸元

• - 全長: 11,000 mm
• - 全幅: 2,650 mm
• - 全高: 3,750 mm
• - 自重: 40.0 t
• - 機関: 三菱12DH20LT形ディーゼル機関（520PS/1800rpm）1基
• - 軸配置: B-B
• - 動力伝達方式: プロペラシャフト式
• - 変速機: 新潟鐵工所 DB138形液体式変速機

西濃鉄道のDD40形ディーゼル機関車は、特にその構造と運用の違いから、多くの鉄道ファンや技術者に注目されています。現役で稼働しているDD403は、これまでの機関車たちの歴史を引き継ぎながら、今後も市橋線での重要な役割を果たし続けることでしょう。

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