西神奈川

西神奈川（にしかながわ）

神奈川県横浜市神奈川区に存在する町名です。現在の行政区画では西神奈川一丁目から西神奈川三丁目までが設けられていますが、住居表示はまだ全ての区域で実施されていません。この項目では、現在の町名だけでなく、かつてこの地に存在した西神奈川町（にしかながわちょう）についても併せて解説します。

地理

西神奈川は、横浜市神奈川区のほぼ中央部に位置します。地理的には、JR京浜東北線や横浜線などが乗り入れる東神奈川駅の西口周辺から、六角橋交差点の方面にかけて、主要幹線道路である横浜上麻生道路に沿って広がる、南北に細長い形状をしています。この地域は、東神奈川駅（駅の所在地は東神奈川）や、東急東横線の東白楽駅（駅の所在地は白楽）といった鉄道駅に隣接しており、交通の利便性が高いエリアです。

歴史

西神奈川の地域は、時代の変化とともにその町域や名称を変えてきました。

その起源は、1932年（昭和7年）1月1日に遡ります。当時の神奈川町の一部区域が分離・独立し、「西神奈川町」として新たな町が誕生しました。これにより、横浜市神奈川区の一部として位置づけられることになります。

その後、1965年（昭和40年）7月1日には、周辺の六角橋地区で住居表示が実施されたことに伴い、西神奈川町の一部が六角橋一丁目および六角橋二丁目に組み込まれ、町域に若干の変更がありました。

最も大きな変革は、1978年（昭和53年）9月10日に行われた土地区画整理事業の完了に伴うものです。この時、旧西神奈川町とその周辺の二ツ谷町、富家町の一部から「西神奈川一丁目」が新設されました。また、旧西神奈川町と白楽、平川町の一部から「西神奈川二丁目」が、さらに旧西神奈川町と平川町、斎藤分町の一部から「西神奈川三丁目」がそれぞれ誕生しました。そして、旧西神奈川町の残りの区域は、富家町、鳥越、白楽、平川町、二ツ谷町といった近隣の町丁に編入され、これにより「西神奈川町」という町名は廃止されることとなりました。現在の西神奈川一丁目から三丁目は、この時の区画整理事業を基盤としています。

さらに、2000年（平成12年）10月23日には、栗田谷・斎藤分町地区での住居表示の実施に伴い、斎藤分町の一部が西神奈川三丁目に編入され、現在の町域に至っています。

交通

地域内には、主要な道路として国道1号が通っています。この道路は第二京浜国道や横浜新道の一部としても機能しており、広域的な交通網において重要な役割を果たしています。

主要施設

西神奈川地域およびその周辺には、以下のような施設が存在します。

神奈川簡易裁判所
神奈川警察署西神奈川交番
横浜西神奈川郵便局
済生会東神奈川リハビリテーション病院
* 業務スーパー六角橋店

その他

郵便番号は221-0822であり、集配業務は神奈川郵便局が担当しています。

地域の人口や世帯数、事業所数などの統計情報は、国勢調査や経済センサスなどの公的な調査によって定期的に把握されています。

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