西脇組

西脇組の概要

西脇組（にしわきぐみ）は、日本の神戸を本拠とする暴力団で、主として指定暴力団山口組の二次団体として位置づけられています。この組織は、1973年に設立され、初代組長が山口組の顧問として重責を果たしたことからも、その影響力と権威が伺えます。2015年の山口組の分裂以降は、神戸山口組の二次団体として活動しています。組織の規模は、2010年時点でおよそ220人とされており、その活動は地域社会において重要な役割を果たしています。

来歴と設立

西脇組は1973年に、当時の三代目山口組のリーダーであった田岡一雄によって設立されました。この組織は、当初から直系の二次団体として活動を開始し、暴力団界における地位を築きあげてきました。

歴代の組長

初代組長：西脇一美

初代組長である西脇一美は、1935年生まれで、三代目山口組の幹部として活躍しました。彼は、田岡組長からの親子盃を受けたことにより、直参に昇格し、組織の中で重要なポジションを占めることになりました。特に78歳で組織を引退するまでは、顧問としての役割も果たし、長年にわたり山口組内のさまざまな活動に関与していました。彼の晩年は病気療養を理由に引退するまで、数々の役割を果たしました。

二代目組長：宮下和美

二代目組長の宮下和美は、1947年に生まれた人物であり、1971年に西脇組に加入しました。彼は78年の若頭補佐を経て、2008年には組織を継承しました。その後、彼のリーダーシップのもとで西脇組はさらなる活動を展開しましたが、2012年には違法行為が原因で逮捕されるなど、波乱の経歴を持っています。

組織構成

西脇組の組織は、執行部や幹部、舎弟たちから成り立っています。二代目組長の宮下和美を筆頭に、舎弟頭や本部長などの主要役職が配置されており、組織の運営が柱となっています。各構成員は、暴力団としての活動を通じて厳しい結束と信頼関係を築いています。

組織の活動と影響

近年では、神戸市内での活動が多く見られる西脇組ですが、過去には傘下の組織が関与した重大な犯罪事件も発生しました。特に、2002年に起こった神戸大学院生リンチ殺人事件では、組織の関与が取り沙汰され、その際には警察当局による厳しい取り締まりが行われることとなりました。

結論

西脇組は、その歴史とともに日本の暴力団の中で重要な役割を果たしてきました。組織の成り立ちや歴代の組長の足跡を見ることで、暴力団が地域社会に与える影響やその変遷を理解することができるでしょう。今後も、西脇組の動向には注意が必要と言えるでしょう。

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