西貝塚 (磐田市)

静岡県磐田市西貝塚について

西貝塚（にしかいづか）は、静岡県磐田市に位置する大字であり、市の統計上は西貝地区として分類されています。郵便番号は438-0026です。この地域は、歴史的な遺跡と現代的な生活が共存する、多様な魅力を持つ場所です。

地理

西貝塚は、磐田市の中心部からやや東寄りに位置しています。地形的には、西を今之浦川、東を倉西川が流れ、中央部には安久路川が南へと流れています。磐田原台地の南端にあたる城之崎丘陵は、宅地化が進んでおり、その南側の平野部には水田が広がっています。

西貝塚遺跡

この地域の地名の由来となった西貝塚遺跡は、縄文時代後期から晩期にかけての貝塚群です。遺跡からは住居跡こそ発見されていませんが、埋葬された人骨や、多数の土器・石器、骨や貝の加工品などが発掘されており、当時の人々の生活を知る上で貴重な資料となっています。この遺跡は、浜松市の蜆塚遺跡と共に、遠江貝塚群の一つとして数えられています。

歴史

西貝塚の歴史は、明治時代にまで遡ります。

1889年（明治22年）4月1日：西貝塚村、西之島村、上南田村が合併し、西貝村が発足。西貝塚は西貝村の大字となりました。この時、西貝村の役場が置かれています。
1940年（昭和15年）11月1日：西貝村は、見付町、中泉町、天竜村と合併し、磐田町が発足。西貝塚は磐田町の大字となりました。
1948年（昭和23年）4月1日：磐田町が市制を施行し、磐田市が誕生。西貝塚は磐田市の大字として現在に至ります。
1958年（昭和33年）11月上旬：西貝塚遺跡の大規模な発掘調査が行われ、この遺跡の重要性が再認識されました。
1970年（昭和45年）：西貝塚の一部が城之崎1～4丁目として分離しました。
1975年（昭和50年）：西貝塚の一部が東山として分離しました。
時期不明（平成）：西貝塚の一部が安久路として分離しました。

人口

2023年11月末時点で、西貝塚には1765世帯、3939人が暮らしています。

通学区

西貝塚は、以下の小学校と中学校の通学区に分かれています。

小学校：磐田市立磐田中部小学校、磐田市立東部小学校、磐田市立富士見小学校
中学校：磐田市立磐田第一中学校、磐田市立城山中学校、磐田市立神明中学校

施設

西貝塚には、住民の生活を支える様々な施設があります。

公園・緑地

西貝塚公園
緑ケ丘霊園
ひょうたん池

生活施設

西貝交流センター
東大久保団地
西貝保育園

商業施設

イオンタウン磐田
マックスバリュ磐田西貝塚店
スーパービバホーム磐田店
ジャンボエンチョー磐田店
フードマーケット マム磐田南店

宗教施設

永福寺
須賀神社
林宝院

教育関連施設

静岡県立浜松特別支援学校磐田分校・磐田学園
中遠建築高等職業訓練校

その他

ヤマハ発動機：西貝塚の東に位置する新貝にはヤマハ発動機の本社があり、工場・関連施設の一部は西貝塚にも立地しています。特に、サッカーやラグビーの球技専用施設であるヤマハスタジアムは、公式住所は「磐田市新貝2500」ですが、実際には西貝塚に位置しています。

交通

鉄道

西貝塚には鉄道の駅はありませんが、東海道本線と東海道新幹線が地域内を通っています。最寄りの駅は、東海道本線の磐田駅と御厨駅です。

路線バス

遠鉄バスの城之崎線が、地域内を通っています。

（磐田駅）← ひょうたん池 - 西貝塚北 →（磐田営業所）

道路

静岡県道258号豊浜磐田線
静岡県道403号磐田掛川線

参考資料

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 22 静岡県』角川書店、1982年。
『西貝塚村』 - コトバンク
『西貝塚』 - コトバンク

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