西部技研

株式会社西部技研は、福岡県古賀市に本社を構える日本の製造企業です。1965年に設立され、「独創と融合」を企業理念として事業を展開しています。同社は、独自のコルゲーション技術を基盤とし、主に空気調和および環境分野における様々な製品を手がけています。

主な事業・製品

西部技研の中核技術は、特定の機能を付与した素材を波形に加工し積層するコルゲーション技術と、それによって生まれる機能性ハニカム積層体の製造です。この技術を応用し、以下のような製品群を開発・製造しています。

デシカント空調機・デシカント除湿機: 湿度を効果的に制御し、快適かつ省エネルギーな空気環境を実現します。
全熱交換器: 換気の際に排気と給気の熱と湿気を交換し、室温や湿度変化を抑えながら効率的な換気を可能にします。
VOC濃縮装置 / VOC濃縮燃焼装置: 工場や事業所から排出される揮発性有機化合物（VOC）を効率的に除去・処理し、大気汚染防止に貢献します。

これらの製品は、省エネルギー、環境保護、快適な空間創造といった現代社会のニーズに応えるものです。

沿革

西部技研の歴史は、1961年に創業者の隈 利實氏が九州大学工学部の研究室で勤務する傍らで開設した研究室に遡ります。

1965年 - 株式会社西部技術研究所として設立されました。
1972年 - 現在の商号である株式会社西部技研に社名を変更しました。
1993年 - スウェーデンのDST社を買収し、Seibu Giken DST ABとして欧州事業の基盤を確立しました。
2001年 - アメリカ合衆国に100%出資子会社 Seibu Giken America, Inc. を設立し、北米市場へ進出しました。
2005年 - 中華人民共和国の上海に駐在員事務所を開設しました。
2007年 - 中国江蘇省常熟市に100%出資の現地法人、西部技研環保節能設備（常熟）有限公司を設立し、中国国内での生産・販売体制を強化しました。
2023年 - 東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場し、企業としての信頼性と認知度を高めました。

国内営業拠点

日本国内においても、福岡の本社以外に複数の営業拠点を展開し、全国規模で顧客への対応を行っています。

東京支店（東京都中央区）
関東技術サービスセンター（埼玉県川口市）
郡山サテライトオフィス（福島県郡山市）
名古屋営業所（名古屋市名東区）
大阪営業所（大阪府大阪市淀川区）

グループ企業

海外展開を担うグループ企業として、以下の現地法人を擁しています。

Seibu Giken DST AB（スウェーデン）
Seibu Giken America, Inc.（アメリカ合衆国）
西部技研環保節能設備（常熟）有限公司（中華人民共和国）

株式会社西部技研は、独自の技術開発力と国内外に広がる事業ネットワークを活かし、環境技術分野におけるソリューションプロバイダーとして、持続可能な社会の実現に貢献し続けています。

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