西郷村 (岐阜県)

西郷村（さいごうむら）

概要

西郷村は、かつて岐阜県本巣郡に存在した村です。現在の岐阜市西北部に位置し、上西郷、中西郷、下西郷、小野、中といった地域が該当します。この地域は、歴史の中で変遷を遂げ、村としての形を終えました。

歴史

江戸時代末期、この地域は美濃国方県郡に属しており、複数の領主によって治められていました。具体的には、旗本戸田氏、旗本織田氏、そして磐城平藩の領地が入り組んでいました。

1897年（明治30年）4月1日、方県郡が分割されることになり、その一部が稲葉郡、揖斐郡、そして本巣郡に編入されました。この時、西郷村の地域は本巣郡に属することになりました。

同日、中西郷村、上西郷村、小野村、中村、そして七郷村の一部であった下西郷が合併し、新たに西郷村が誕生しました。この合併により、一つの村としてまとまりましたが、その後の歴史の中で変遷を迎えることになります。

1950年（昭和25年）8月20日、西郷村は岐阜市に編入され、その歴史に幕を閉じました。これにより、西郷村という行政区画は消滅しましたが、その名は地名として現在も残っています。

学校

西郷村には、西郷村立西郷小学校がありました。この小学校は、現在では岐阜市立西郷小学校としてその役割を担っています。一方、中学校については、黒野村にあった岐阜県稲葉郡学校組合立稲北中学校（現在の岐阜市立岐北中学校）へ通学していました。

旧跡・観光

西郷村の地域には、いくつかの旧跡や観光スポットが存在します。

物部神社: 古くから地域の人々に信仰されてきた神社です。
船来山: 自然豊かな山で、ハイキングなどが楽しめます。
船来山古墳群: 古墳時代に築かれた古墳が複数存在する場所で、歴史を感じることができます。

その他

岐阜市内に残る西郷という地名には、上西郷、中西郷、下西郷、そして小西郷があります。これらの地域は、旧西郷村と同じエリアに位置しています。特筆すべきは、明治時代の合併時に、小西郷だけが西郷村に属さなかったという点です。この影響により、現在でも小西郷の小学校・中学校区は他の西郷地域とは異なっています。

脚注

西郷村は、その名前を地名として今に残し、地域の歴史を物語っています。

関連項目

* 岐阜県の廃止市町村一覧

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