西除川

西除川（にしよけがわ）

西除川は、大阪府を流れる大和川水系の一級河川であり、その流域は河内長野市から堺市北区にまで及びます。この川は、地域の人々の生活と密接に結びつき、豊かな自然を育んでいます。

地理

西除川の源流は、河内長野市天野町の天野山中にあります。そこから北へと流れ、大阪狭山市の狭山池に一旦流れ込みます。この狭山池より上流は、天野川とも呼ばれています。狭山池から流れ出た川は、堺市東区、美原区、松原市を通過し、最終的に堺市北区で大和川に合流します。

かつて、大和川が付け替えられる前は、西除川は現在の松原市付近から北上し、天道川（今川・駒川）として平野川に合流、さらに大阪城の北側で大川（旧淀川）に注いでいました。しかし、大和川の付け替え工事により、現在の流路に変更されました。

現在の西除川は、松原市の高木橋付近で西に流れを変え、堺市に入ります。そして、JR浅香駅の西側で大和川と合流します。この流路変更は、付け替え後の大和川の水位が高くなったため、かつての流路で合流させることが困難になったことが理由です。西除川は、大和川と並行して西に流れ、水位が同じになる浅香付近まで導かれて合流する形となりました。

2008年からは、阪神高速6号大和川線の工事のため、西除川放水路との分岐点（堺市北区常盤町）から下流部分が一時的に埋め立てられ、西除川は西除川放水路を経由して大和川に合流しています。ただし、JR浅香駅付近の流路はそのまま維持されています。工事終了後には、常盤町付近は親水空間として整備され、元の流路が復活する予定です。

流域の自治体

西除川の流域には、以下の自治体が含まれます。

大阪府
河内長野市
大阪狭山市
堺市東区
堺市美原区
松原市
堺市北区

流域の施設等

西除川の流域には、歴史的な建造物から教育施設、交通の要所まで、様々な施設が存在します。

河内長野市

金剛寺

大阪狭山市

天野大橋 （国道310号交点）
大阪府立狭山高等学校
大阪府立狭山池博物館

堺市東区

南海高野線北野田駅

堺市美原区

西除大橋 （大阪府道36号泉大津美原線、阪和自動車道交点）
大阪府立農芸高等学校

松原市

大阪府道2号大阪中央環状線交点
市民運動広場
阪南大学高等学校・中等部
近鉄南大阪線布忍駅
布忍神社

堺市北区

あびこ筋
大阪府道28号大阪高石線
JR阪和線浅香駅

まとめ

西除川は、その歴史と現在の姿を通じて、地域社会と深く結びついている川です。かつての流路や大和川との関係、流域に点在する様々な施設は、この川が地域に果たしてきた役割を物語っています。また、現在進行中の工事や親水空間の整備計画は、未来に向けてこの川がどのように活用されていくかを示唆しています。

脚注

日本の川一覧
東除川

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