西高速直径道路

西高速直径道路（ЗСД）

西高速直径道路（にしこうそくちょっけいどうろ、Западный скоростной диаметр、略称：ЗСД、英語: West Rapid Diameter）は、ロシアのサンクトペテルブルク市西部を南北に結ぶ、全長46.6kmの有料自動車専用道路です。この道路は、サンクトペテルブルク環状道路と接続しており、その位置関係が環状道路の直径に相当することから「西高速直径道路」という名称が付けられました。

概要

この道路は、サンクトペテルブルク市内の交通渋滞緩和を目的として建設されました。市内と環状道路を結ぶ主要な道路として機能し、15箇所のインターチェンジが設置されています。これにより、市街地へのアクセスを向上させるとともに、環状道路の混雑を軽減する効果が期待されています。

歴史

建設は2005年に開始され、段階的に延伸が行われました。2016年末には中央部分が完成し、全線が開通。同年12月4日には、プーチン大統領も臨席して開通式典が盛大に開催されました。この開通により、サンクトペテルブルクの交通インフラは大幅に改善されました。

特徴

西高速直径道路は、民間の資金を活用して建設された点が大きな特徴です。これにより、ロシアのインフラ整備において、官民連携の成功事例の一つとなりました。管理会社のNCHは、30年間の通行料徴収権を付与されており、この道路の運営・維持を担っています。

料金所

この道路は有料道路であり、利用者は通行料金を支払う必要があります。料金所は各インターチェンジに設置されており、料金は走行距離に応じて変動します。ETCシステムも導入されており、スムーズな通行が可能です。

影響

西高速直径道路の開通は、サンクトペテルブルクの交通事情に大きな変化をもたらしました。市内中心部の渋滞緩和だけでなく、郊外へのアクセスも改善され、市民生活や経済活動に大きく貢献しています。また、物流の効率化にも寄与しており、地域経済の発展にも繋がっています。

今後の展望

今後も、西高速直径道路はサンクトペテルブルクの重要な交通インフラとして、その役割を果たし続けるでしょう。メンテナンスや改良を継続的に行い、更なる利用者の利便性向上を目指していくことが期待されています。

関連事項

サンクトペテルブルク環状道路
ロシアの交通

この道路は、サンクトペテルブルク市にとって不可欠なインフラであり、都市の成長と発展を支える重要な役割を担っています。

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