西4丁目停留場

西4丁目停留場：札幌の街と共に歩む歴史とデザインの融合

札幌市中央区南1条西4丁目に位置する西4丁目停留場は、札幌市交通局（札幌市電）一条線と都心線の停留場です。停留場番号はSC01で、地下鉄大通駅も至近距離にあり、抜群のアクセスを誇ります。

この停留場は、単なる交通拠点としてだけでなく、札幌の歴史と発展を象徴する存在でもあります。1918年（大正7年）8月12日、札幌電気軌道一条線と西4丁目線の開業に伴い、「4丁目停留場」として誕生しました。その後、札幌市営化を経て、1948年には「4丁目三越前停留場」、1949年には「三越前停留場」と改称され、時代の流れとともにその姿を変えていきました。

1965年には一条線の停留場が「西4丁目停留場」に改称され、現在の名称となりました。1971年には地下鉄南北線の開業に伴い、西4丁目線の三越前停留場－札幌駅前停留場間が廃止され、一条線と西4丁目線の交差部が廃線となり、両線が直通できる線形に変更。環状運転が開始されました。その後1973年には、一条線の西4丁目停留場－一条橋停留場間、および西4丁目線の西4丁目停留場－すすきの停留場間が廃止され、しばらくは終点停留場として機能していました。

しかし、2015年、かつての西4丁目線の西4丁目停留場－すすきの停留場間が「都心線」として42年ぶりに再敷設され、環状線が完成しました。これにより、西4丁目停留場は再び重要な役割を担うこととなりました。さらに、西4丁目線の札幌駅前停留場－西4丁目停留場間の再敷設も検討されているなど、将来に向けた発展も期待されています。

停留場の構造も、歴史とともに変化を遂げてきました。終端駅時代はY型分岐の2面1線でしたが、環状線化後は内回り線は駅前通りに面した歩道上のホームとなり、外回り線は南1条通の車道上にホームが設置されています。また、西側には降車専用ホームも設置され、乗降客の利便性が向上しています。2017年には、その優れたデザイン性が評価され、グッドデザイン賞を受賞しました。

西4丁目停留場周辺には、多くの商業施設やオフィスビルが立ち並び、活気あふれる街並みが広がっています。地下鉄大通駅へのアクセスも良く、観光客やビジネスマンなど、多くの人々が利用しています。日本最北端の電停という地理的条件も相まって、札幌のランドマーク的存在としての役割も担っています。

この停留場の歴史は、札幌市電の歴史、ひいては札幌市の発展の歴史そのものです。今後も、札幌の街と共に歩み続け、人々の生活を支える重要な拠点として機能していくことでしょう。

停留場データ

所在地: 北海道札幌市中央区南1条西4丁目
路線: 札幌市電 一条線、都心線
停留場番号: SC01
開業: 1918年（大正7年）8月12日
受賞: グッドデザイン賞（2017年）

近隣の停留場

一条線: 西8丁目停留場
都心線: 狸小路停留場

かつて存在した路線

西4丁目線：グランドホテル前停留場、三越前停留場
* 一条線：丸井前停留場

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