見つめていたい (Romiの曲)

『見つめていたい』について

『見つめていたい』は、1998年2月18日にリリースされたRomiのシングルであり、彼女にとって5枚目の作品となります。このシングルはポリドールから発売され、特に注目すべき点は、GLAYのメンバーであるTAKUROがプロデュースを手掛けたことです。彼はインディペンデントな視点から女性ボーカリストへの新たなイメージを創造したと言われています。

プロデュースの背景

1998年のGLAYは、前年にリリースしたベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』が大ヒットした結果、広く知られる存在となっていました。しかし、このプロデュース作品『見つめていたい』については、その後の商業的成功には結びつかなかったのが実情です。TAKUROは「芯のある凛とした声で自立した女性像」をイメージし、楽曲制作に取り組みました。これは、彼がRomiに持っていた期待や希望の表れとも言えます。

レコード会社との関係

Romiのこれまでの作品は、全てバンダイ・ミュージックエンタテインメントからリリースされていましたが、このシングルは特別な状況としてポリドールからリリースされました。この変化は、TAKUROによるプロデュースを受け、それに相応しいレコード会社から出すためだったと考えられます。興味深いことに、この『見つめていたい』は、後に登場するベストアルバム『ROMI』には収録されておらず、実質的にこのシングルだけの存在となっています。

事実上の引退

さらに重要なのは、Romiはこのシングルおよびその後のアルバム『ROMI』を最後に、CDのリリースを行っていないことです。このことから、音楽シーンからの事実上の引退として捉えられることも少なくありません。彼女の音楽活動は短命ではありましたが、特有のスタイルを持っており、多くのファンに愛され続けています。

収録曲の詳細

このシングルには、以下の曲が収録されています：

• - 見つめていたい （作詞:TAKURO & 長島三奈、作曲・編曲:TAKURO）

テレビ朝日系（現在のテレ朝）で放送された『長野オリンピック』のテーマソングとしても知られています。

• - moon〜私へ〜（作詞:Romi、作曲・編曲:葦澤伸太郎）
• - 見つめていたい [Off vocal Version]（作曲・編曲:TAKURO）

また、GLAYは後に『rare collectives vol.1』でこの楽曲をセルフ・カヴァーしており、オリジナルの再解釈を試みています。"見つめていたい"はRomiのシングルとして、またGLAYの音楽においても特別な位置を持つ楽曲であることから、おそらく今後も語られ続けることになるでしょう。

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