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森高千里『見て』(1988) - 詳細解説

『見て』は、1988年11月17日に森高千里が発表した3枚目のアルバムです。前作『ミーハー』から間を置かず、ミニアルバム『ロマンティック』を含めると、この年だけで3枚のアルバムをリリースするという精力的な活動を見せました。

特筆すべきは、シングルに先駆けてオリコン週間アルバムチャートで最高5位にランクインした点です。これは、アルバム自体の魅力が非常に高かったことを示しています。また、本作はアナログ盤としても発売されましたが、森高千里の作品としては最後のアナログ盤となり、現在では稀少盤として、オークションサイトやフリマアプリ、中古レコード市場で高額で取引されています。

楽曲について

アルバムには、シングル「ALONE」が収録されていますが、アルバムに収録されているバージョンはシングルとは異なる音源が使用されています。また、「ストレス」は、翌年に「ザ・ストレス」としてシングルカットされ、新たなファンを獲得しました。

本作から森高自身の作詞が増え始め、次作『非実力派宣言』からは、カバー曲を除き、ほぼ全ての楽曲の作詞を森高自身が担当するようになります。シンガーソングライターとしての才能が開花していく過程を捉えた作品とも言えるでしょう。

「ALONE」と「LET ME GO」は、ベストアルバム『森高ランド』にて、斉藤英夫による編曲で再収録されています。オリジナルバージョンとは異なる魅力を放っており、聴き比べるのも面白いでしょう。

収録曲詳細

全作詞は森高千里が担当（特記のあるものを除く）。

1. おもしろい（森高コネクション）
作曲・編曲：斉藤英夫
「森高コネクション」と題された数分程度の短い楽曲を組曲にしたユニークな構成。
2. 別れた女
作曲・編曲：斉藤英夫
3. 私が変?
作詞：鈴木エキス、作曲・編曲：山本拓巳
4. ALONE
作曲・編曲：安田信二
シングル盤よりもアウトロが長いバージョン。
5. ストレス
作曲・編曲：斉藤英夫
6. 出たがり
作曲・編曲：斉藤英夫
7. 戻れない夏
作詞：久和カノン、作曲・編曲：島健
8. 見て
作曲・編曲：斉藤英夫
9. LET ME GO
* 作詞：伊秩弘将・森高千里、作曲：安田信二、編曲：山本拓巳

『見て』は、森高千里の音楽性の幅広さと、シンガーソングライターとしての才能が垣間見える作品です。初期の代表作として、ぜひ聴いていただきたい一枚です。

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