親子ジグザグ

『親子ジグザグ』

1987年の春から夏にかけてTBS系列で放送された『親子ジグザグ』は、長渕剛が主演する連続ドラマです。全20話から成り、毎週金曜日の夜に放送されました。このドラマは、複雑な親子関係と恋愛をテーマにし、愛と理解が絡み合う物語が展開されます。

あらすじ

物語は、10年前に故郷の博多を後にした下別府勇次（下別府勇次・長渕剛）が主人公です。上京後、彼は定食屋を営むことで独立した生活を送っていました。恋人の安西梨花（安西梨花・安田成美）との同棲を考えていた矢先、梨花の母・陽子が現れ、思わぬ騒動を引き起こします。さらに、勇次の母・ノブも東京にやってきて、事態はさらに混乱を極めることになるのです。ノブは博多の家庭を捨てて上京し、息子の勇次に復讐を果たすことを決意します。

その後、ノブの孫で勇次の一人息子・勇（勇・伊崎充則）が登場し、彼もまた物語に大きく関わることになります。勇は大人の金銭感覚を持ち合わせており、堂々とタバコ屋の店番をしながら成長していきます。物語が進むにつれ、梨花、勇次の母ノブ、そして勇次の息子勇が引き起こす様々な騒動が、観る者に笑いと感動を与えます。

登場人物

下別府勇次

長渕剛が演じるこのキャラクターは、博多出身で上京した後、定食屋の店長として働く青年です。女好きで、若い頃からツッパって過ごしてきました。彼は、家庭を持つ覚悟を持ちつつも、人生の選択に苦悩し続ける姿が描かれます。

安西梨花

安田成美が演じる梨花は、良家のお嬢様でありながら、勇次との愛を貫くために家を離れ、勇次の店を手伝うことになります。彼女の成長物語も、このドラマのもう一つの軸となっています。

下別府ノブ

ノブは勇次の母で、李麗仙が演じています。息子に対する深い愛情を持つ一方で、彼が犯した過ちに復讐したいという感情も抱いています。ノブの行動を通じて、親子の絆と対立が描かれます。

下別府勇

勇は勇次の息子で、小学生です。普段は無口ですが、しっかり者として周囲から信頼されています。物語の中で成長し、家族の絆を感じることになります。

スタッフと主題歌

本作は、プロデューサーに柳井満が名を連ね、脚本は黒土三男が担当しています。音楽を城之内ミサが手がけ、主題歌「ろくなもんじゃねえ」は長渕剛自身による作品です。この歌は作品の雰囲気を演出し、ドラマの印象に強く結びついています。

受賞歴

「親子ジグザグ」の第5話『鬼ババの危険なヒミツ』は、1987年の日本民間放送連盟賞において最優秀賞を受賞しました。これにより、作品のクオリティと人気が証明されています。

まとめ

『親子ジグザグ』は、親子や恋愛、小さな騒動を通じて人間関係を浮き彫りにするホームドラマです。出演者の実力とストーリー展開が見事に調和し、観る者に深い感動を与える作品となりました。中でも、長渕剛の演技が多くのファンを惹きつけ、名作として名を刻むこととなります。

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