角将

角将（かくしょう）について

角将は将棋の駒の一種であり、一般的な本将棋には存在しませんが、天竺大将棋や大局将棋などの特殊ルールを持つ将棋類に存在します。この駒の特徴や魅力について詳しく見ていきましょう。

天竺大将棋における角将

天竺大将棋において、角将は成駒として「角鷹」と呼ばれ、成ることで副将という役割を担います。この成駒は、他の駒と同様に成ることで性能が向上し、駒の戦略に変化をもたらします。また、成った角将は攻守共に非常に効果的な駒となり、相手の駒を押し返す力を持ちます。

大局将棋における角将の役割

大局将棋では、角将が成ることで「霖鬼」と呼ばれる駒になります。この状態では、角将は攻撃範囲が広がり、縦や横にも移動することが可能になります。これは、角将が特に強力な駒である証拠でもあり、ゲーム展開において大きなアドバンテージを与えることができます。

角将の特長と機能

角将の最も印象的な機能は、その飛び越し捕獲能力にあります。自分よりも格下の駒を指定数飛び越えて、一度にその駒を捕獲することができるため、大局将棋においては非常に強力な存在です。この機能により、相手の陣形を打破する戦略を効率的に実行できます。特に、この飛び越し捕獲は敵駒を一掃するオプションを増やし、ゲームの流れを一変させることができます。

成駒時の変更点とデメリット

一方、霖鬼に成ることで新たに得られる利点もある一方、いくつかのデメリットも存在します。具体的には、斜め後方への攻撃力が大きく弱体化し、飛び越し捕獲ができなくなります。加えて、角将や飛将、猛龍、飛鰐などに飛び越し捕獲されるリスクも高くなるため、戦略的な判断が要求されます。このように、角将の活用には高い戦略性が求められるため、プレイヤーはその特性を理解した上で計画を立てる必要があります。

まとめ

角将は、天竺大将棋や大局将棋において重要な役割を果たす駒であり、その飛び越し捕獲機能は特に注目されます。成ることによってもたらされるさまざまな利点や、逆に生じるデメリットを意識しながら、戦略を編成することが求められるため、深い考察が必要です。将棋の多様な戦略を楽しむ上で、角将は魅力的な駒と言えるでしょう。

関連項目

• - 将棋類の一覧
• - 将棋類の駒の一覧

参考文献

• - 梅林勲・岡野伸共著『改訂版 世界の将棋・古代から現代まで』（将棋天国社、2000年）

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