言叢社

言叢社 (げんそうしゃ)

概要

言叢社は東京都千代田区に位置する有限会社の出版社であり、思想、造形表現、精神・心理、文化人類学、民族・民俗といった多様なジャンルを横断して、出版活動を展開しています。特に「新たな人間表現の形」を模索する取り組みが特色となっており、読者に対してさまざまな視点や知見を提供しています。

所在地

言叢社の所在地は、東京都千代田区西神田2-4-1の東方学会本館1階となっており、都心の一角で静かな環境に根付いています。

沿革

言叢社は1978年に活動を開始しました。この年、同人であった原澤幸子（元共同通信社文化部記者）、島亨、五十嵐芳子の協力のもと、紀伊國屋書店の元会長・田辺茂一の支援を受けて、初の出版物として吉本隆明による『論註と喩』を世に送り出しました。この実績を軸に、言叢社は自己の確立そのものを推進してきました。

代表的な出版物

言叢社は、著名な著作を数多く出版しており、その中でも特に評価が高いものを以下に挙げます。

• - 吉本隆明著: 『論註と喩』、『ハイ・エディプス論』
• - エミール・バンヴェニスト著: 『インド＝ヨーロッパ諸制度語彙集』（全2巻、受賞歴あり）
• - ネリー・ナウマン著: 『山の神』（受賞歴あり）、『生の緒 _縄文時代の物質・精神文化』
• - マリヤ・ギンブタス著: 『古ヨーロッパの神々』
• - フランツ・ボアズ著: 『プリミティヴ アート』
• - ディディエ・アンジュー著: 『皮膚‐自我』、『集団と無意識』
• - ジャン・ドリュモー著: 『告白と許し』
• - ジン之林著: 『中国の生命の樹』
• - 蘇秉キ著: 『新探中国文明の起源』
• - 渡辺公三著: 『司法的同一性の誕生』、『身体・歴史・人類学Ⅰ・Ⅱ』
• - 松村一男著: 『神話思考Ⅰ—自然と人間』
• - 小林茂著: 『内水面漁撈の民具学』、『秩父 山の生活文化』、『秩父 山の民俗考古』
• - 崎尾英子著: 『かよいあいたい心たち』、『子どもを支えることば』
• - 西原克成著: 『赤ちゃんの生命のきまり』
• - 浦上博子著: 『型の完成にむかって』

これらの著作は、思想や文化人類学の研究者や愛好者のみならず、広く一般の読者にも受け入れられており、学術的にも高い評価を得ています。

関連項目

言叢社に関連する情報や日本における他の[出版社]]については、こちらで確認できます: [日本の出版社一覧

外部リンク

さらに詳しい情報は、言叢社の公式サイトやブログを訪れてご覧ください。

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