計測自動制御学会

公益社団法人計測自動制御学会について

公益社団法人計測自動制御学会（略称：SICE）は、計測と制御に関連する理論や技術の研究を行う日本の学術団体です。1961年に日本計測学会と自動制御研究会の合併により設立され、その活動は翌年から本格化しました。受け皿として計測、制御、システム・情報、システムインテグレーション、産業応用、ライフエンジニアリングの6つの部門が設けられています。また、支部活動も展開し、全国的にも広がりを見せています。専門家を対象とした計測制御エンジニア資格制度も運営されており、技術者の育成や専門性向上に寄与しています。

学会の概要

学会の主な目標は、さまざまなシステムが安全かつ効率的に機能するよう支援することです。この目標達成のために、関連する会誌『計測と制御』や論文誌『計測自動制御学会論文集』、さらに英語論文集を定期的に発行しています。学会の設立にあたっては、日本計測学会が計測懇談会として設立された後、自動制御研究会と合併し、文化的な礎が築かれました。

アニュアルカンファレンスは、全ての部門が一堂に会し議論を交わす年次大会として位置付けられており、2002年からは国際会議として英語で行われています。2012年の大会では448件の講演が行われ、そのうち74件が海外からのものでした。2018年時点ではレギュラーペーパーとポジションペーパーがあり、研究成果の発表の場として重要な役割を果たしています。

部門の活動

SICEでは、計測部門、制御部門、システム・情報部門、システムインテグレーション部門、産業応用部門の5部門が2010年まで存在していましたが、2011年に新たにライフエンジニアリング部門が設立され、現在は6部門となっています。これに基づいて、部会や研究会が組織され、特定のテーマに関する活発な活動が進められています。特にシステムインテグレーション部門では、RTミドルウェアコンテストや「Future Convenience Store Contest」といったイベントが開催されています。

他の学会とも連携しており、日本ロボット学会や日本機械学会との共催で「ロボティクス・シンポジア」を開催し、参加者同士のネットワーク構築を図っています。

国際的なつながり

計測自動制御学会は国際計測連合（IMEKO）の一員として、日本国内外の丸刈りされた科学的活動を支援しています。IMEKOは3年に一度、世界大会を開催しており、日本でも2000年に初めて開催されました。また、学会の関係者がIMEKOの役職に就いていることもあり、国際的なプレゼンスを強化しています。

さらに、自動制御連盟（IFAC）や他の組織とのコミュニケーションも行われており、自動制御研究連絡委員会が日本代表として参加しています。

SICE計測制御エンジニア資格制度

SICEでは、専門的な技術者を育成するために計測制御エンジニア資格制度を設けています。1996年に「計装エンジニア」という名称で始まり、1998年からは認定試験が実施されています。何度か名称変更があり、現在は「計測制御エンジニア」として認知されています。試験は筆記と面接を含んでおり、合格者は「産業応用セミナー」を受講し、技術教育を受けることが求められます。

事務局の歴史

学会の事務局は、設立当初から何度か移転を繰り返しています。1962年から長い間、計量研究所の一部を借りていたが、後にコロナ社や日本電気計測器工業会の所有する建物へと移転。その後、2016年には現在の場所、東京都千代田区神田小川町の金子ビル4階へと移転しました、これは約47坪の広いスペースを確保しており、共同で事務局を務める研究団体も置いています。

このように、計測自動制御学会は日本の計測制御技術をリードし続ける一方、国際的な学術活動にも積極的に参画している重要な団体として成長し続けています。

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