計算機 (Apple)

計算機アプリ：Appleデバイスの標準電卓

Appleのデバイスには、macOS、iOS、iPadOS、watchOSに標準で電卓アプリが搭載されています。これらのアプリは、基本的な計算から複雑な演算まで、様々なニーズに対応できるよう設計されています。

Classic Mac OS の計算機

初代Macintoshから電卓機能が搭載されていました。初期のmacOSでは、同時に複数のアプリを起動できなかったため、デスクアクセサリとして提供されました。この電卓は、スティーブ・ジョブズの厳しい要求に応えるため、カスタマイズツールを用いてジョブズ自身がデザインを完成させたという逸話があります。デスクアクセサリが廃止された後も、ほぼそのままの形で一般アプリとして再実装され、Mac OS 9までそのデザインと機能が維持されました。

macOS の計算機

OS X（現在のmacOS）では、デザインが一新され、基本モード、科学計算モード、プログラマモードの3つのモードが追加されました。基本モードでは四則演算が可能で、科学計算モードでは三角関数や指数関数、累乗などの高度な計算ができます。プログラマモードでは、8進数、10進数、16進数の変換やビット演算が可能です。また、逆ポーランド記法にも対応しています。さらに、計算結果の印刷や、単位換算機能、VoiceOverによる音声読み上げ機能も搭載されています。macOS 10.4で導入されたDashboardには、基本的な電卓機能を持つウィジェットがありましたが、macOS Big Surで廃止されました。macOS Sequoiaでは、デザインがiOSの計算機に似たものに変更され、計算履歴とメモアプリとの連携機能が追加されました。

iOS の計算機

iPhone OS 1から搭載されている計算機アプリは、macOSの基本モードと同様の機能を提供しています。iPhoneを横向きにすると科学計算モードに切り替えることができます。iOS 18では、単位換算や計算履歴、計算メモ機能が追加され、手書き入力による数式計算が可能になりました。また、メモアプリでも同様の機能が利用できるようになりました。科学計算モードは縦画面でも利用可能になりました。

iPadOS の計算機

これまでiPadには計算機アプリが搭載されていませんでしたが、iPadOS 18で遂に計算機アプリが追加されました。iOS版と同様の機能に加え、Apple Pencilを使った手書き入力で数式を解く機能も備わっています。計算メモも利用可能です。

watchOS の計算機

Apple WatchではwatchOS 6から計算機アプリが追加されました。デザインはiOS版に似ていますが、科学計算モードは搭載されていません。チップ計算機能が搭載されているのが特徴です。

まとめ

Appleの計算機アプリは、それぞれのデバイスに合わせて最適化されており、日々の計算から複雑な演算まで、幅広く活用できるツールです。各OSでの進化を続け、利便性が向上しています。

関連情報

電卓 (Windows)
KCalc
* GNOME 電卓

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