証券コード

証券コードの概要

証券コードとは、日本の証券取引所に上場する企業に付与される独自の識別番号です。この番号はアラビア数字で構成され、企業や金融商品を識別するために使われます。特に4桁の数字で構成される「銘柄コード」が一般的に証券コードとして認識されています。証券コードは、株式会社東京[[証券取引所]]が商標として登録していることからも、その重要性がうかがえます。

証券コードの種類と対象

証券コードには、いくつかの種類が存在します。

• - 上場株式
• - 公募債券
• - その他の上場証券
• - 証券保管振替機構によるペーパーレスCPや銀行等引受地方債、投資信託（ISINコード） なども対象です。

なお、証券コード協議会は、上記以外の金融商品にもコードを付与する権限を持っています。

銘柄コードの歴史と変更

銘柄コードは1953年に清算業務の機械化を目的に導入され、初めは各市場が独自に番号を付けていました。しかし1960年に統一がなされ、業種ごとに番号が割り当てられるようになりました。しかし2000年代に入ると、コード番号が不足してきたため、新規上場する株式については特定の業種に限らず2000番台から4000番台の範囲で割り当てられることが増加しました。1993年には業種と銘柄コードの紐付けも廃止されました。

2024年1月4日以降、新たに上場が承認された株式には、これまでの数字のみのコードに加え、大文字のローマ字が組み込まれることが決定しました。この変更により、システム設計者が注意を要することが示されています。

英字入りの証券コードの導入

英字が組入れられた銘柄コードの初めての事例は、2024年2月に上場が予定されているVeritas In Silicoの「130A」です。この新たなルールにより、2023年に東証グロースへの上場を目指していた企業に振り当てられた旧来のコードは、再上場時に無効となります。

新証券コードと国際基準

新証券コードは主に、発行体属性コード（1桁）＋発行体固有名コード（5桁）＋証券種類コード（3桁）から成ります。その先頭には国名コード（2桁）、末尾にはチェックデジット（1桁）が加わることで、ISINコードが生成されます。

日本以外の証券コードには、米国のCUSIP、英国のSEDOL、スイスのVALOR、そしてティッカーシンボルといった国際的な規格が存在しています。

さらに、経済ニュースなどで表記する際には、銘柄コードが山括弧で括られる慣習があります（例: 任天堂 <7974>）。

まとめ

証券コードは日本の金融市場での企業識別に欠かせない役割を果たしており、今後の新たな規定に従って変更が進められています。その変化に注意を払い、新しく導入される英字を含む証券コードの実装が期待されています。

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