誘導路

誘導路について

誘導路（ゆうどうろ、英: Taxiway）は、飛行場内において航空機が格納庫、ターミナル、エプロン、滑走路などの各施設間を地上で移動するために設けられた通路を指します。通常、これらはアスファルトまたはコンクリートで舗装されていますが、小規模な飛行場では未舗装であることもあります。

誘導路の種類

誘導路は主に以下のような種類に分けられます。

平行誘導路

平行誘導路は滑走路に平行に設置された誘導路で、ターミナルと滑走路端部を結ぶ重要な役割を果たします。これにより航空機は離陸や着陸後にスムーズに移動することができますが、小規模空港では整備されていないことが多いです。

取付誘導路

取付誘導路は、滑走路と誘導路またはエプロンを接続するための通路です。通常、滑走路に直交する形状で設計されていますが、一部の空港では、高速で滑走路から退出できるように斜めに配置されている高速離脱誘導路も存在します。この取付誘導路を整備することで、滑走路の利用効率が向上し、交通量の多い空港では特に重要な要素となります。

連絡誘導路

複数の滑走路やターミナル、エプロンを持つ飛行場では、これら間を結ぶための連絡誘導路が設けられます。例えば、東京国際[[空港]]におけるD滑走路島とターミナルを繋ぐ通路などが該当します。

誘導路の灯火と標識

誘導路の管理においては、視認性が重要です。そのため、誘導路の中心と範囲を示すために、黄色ペンキで描かれた路面標識が設置されています。また、夜間や視界不良の際にも誘導路の場所を明確にするために、青色の灯火が両側に連続点灯し、誘導路中心線には緑色の灯火が設けられています。これにより、滑走路との誤認を防止する工夫がされています。

誘導路の命名法

誘導路には明確な命名法はありませんが、一般的な傾向があります。誘導路名は「アルファベット」や「アルファベットと数字」で構成されることが多く、近くの誘導路と区別するためにN（北）、S（南）、W（西）、E（東）のアルファベットが付加されることもあります。

また、滑走路に平行する場合、誘導路名は滑走路の名に従うことが一般的で、取付誘導路も同様です。交通機関が多い空港では、各空港の特徴に合わせて異なる命名規則が導入されることもあります。

まとめ

誘導路は航空機の地上での移動を円滑にするための重要なインフラです。その種類や機能は空港によって異なりますが、飛行場の運用効率を高めるための重要な要素となっています。適切な管理と整備により、旅客や貨物輸送の安全性と効率性が確保されることが求められています。

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