読売テレビ制作日曜夜7時台枠のアニメ

読売テレビ日曜午後7時台枠アニメ作品の歴史

読売テレビ制作による、日曜午後7時台に放送されたアニメ作品群は、日本のアニメ史において特異な位置を占めています。本稿では、この枠で放送されたアニメ作品の歴史、代表的な作品、放送枠の変遷、そして関連する制作会社やスポンサーについて詳細に解説します。

黎明期と中断：試行錯誤の時代

1971年10月24日、『ルパン三世』（第1作）が放送開始されました。しかし、大人向けの作風としたことが裏目に出て人気を獲得できず、放送途中で子供向けに変更されましたが、わずか半年で放送終了となり、この枠でのアニメ放送は中断されました。 この中断期間中には、日本テレビ制作の『ドラえもん』（第1作）が、この枠の前半部分で放送されていました。


再開と短命な人気作品：新たな挑戦

1年半の中断の後、1973年10月7日、『侍ジャイアンツ』でアニメ放送が再開。野球アニメとして人気を博し1年間放送されました。その後、『宇宙戦艦ヤマト』が放送されましたが、これも半年で終了し、日曜午後7時台後半枠でのアニメ放送は再び幕を閉じました。

復活と終焉：人気シリーズの放送と枠の変遷

長きにわたる空白期間を経て、1989年10月15日、『シティーハンター』シリーズが放送されました。中断を挟みながら2シリーズが放送され、これをもってこの枠でのアニメ放送は事実上終了しました。なお、前半枠は日本テレビ系列全域と一部フジテレビ系列局でも同時ネットされていました。


その後、この枠はクイズ番組などに使用された後、1994年4月からは日本テレビ制作の番組『投稿!特ホウ王国』が放送されることとなり、放送枠は金曜午後7時台に移動しました。その後、放送枠は再び月曜午後7時台へと移動し、1995年4月より『ストリートファイターII V』の放送でアニメ路線が再開されました。しかし、この時点では日曜午後7時台枠でのアニメ放送とは別の枠での放送となります。


代表的な作品と制作会社

この枠で放送された代表的な作品としては、『ルパン三世』（第1作）、『侍ジャイアンツ』、そして『宇宙戦艦ヤマト』などが挙げられます。これらの作品は、それぞれの時代を代表するアニメ作品として、高い人気を博しました。これらの作品制作には、トムス・エンタテインメント（旧東京ムービー）やサンライズ、そして西崎義展氏が設立したオフィス・アカデミーといった、日本のアニメ制作において重要な役割を果たした会社が関わっていました。


スポンサーと関連番組

長年に渡り、浅田飴（旧：株式会社堀内伊太郎商店）が、放送の中断期間も含め、この枠のスポンサーを務めていました。関連番組としては、読売テレビが制作した他の曜日・時間帯のアニメ番組、例えば月曜夜7時台枠のアニメなどがあります。


まとめ

読売テレビ日曜午後7時台枠アニメは、試行錯誤と人気作品、そして放送枠の変遷を経て、日本のアニメ史に一時代を築きました。その歴史は、アニメ制作会社の変遷やスポンサーの長期的な関与といった要素と密接に絡み合い、日本のテレビアニメ業界の隆盛を象徴するエピソードとして、今も語り継がれています。番組の成功と失敗の要因、そしてアニメ放送枠の変遷を分析することで、日本のテレビアニメの歴史をより深く理解できるでしょう。

もう一度検索