読売会館

読売会館について

読売会館（よみうりかいかん）は、東京都千代田区有楽町に立地する商業ビルです。有楽町駅からも近く、地域のランドマーク的存在となっています。この建物は1957年にオープンし、当初は株式会社よみうりが所有していましたが、2000年代初頭には読売新聞グループ本社傘下の株式会社読売不動産に引き継がれました。

構造と設計

設計は村野藤吾が手がけており、構造はSRC（鉄骨鉄筋コンクリート）造です。地下2階、地上9階から成り、6階までは商業区画、7階から9階は「有楽町よみうりホール」として利用されています。

建物の特徴的なデザインには、商業区画の一階入り口にドアが存在しない点が挙げられます。これはエアカーテンが設置されており、館内の空調を保ちつつ外部の騒音を遮断する目的があります。また、当時としては日本初の複列交差配置のエスカレーターがあり、地下1階には飲食店が並ぶ他、その地下通路は東京メトロ有楽町線と直接接続されています。

商業エリアの変遷

かつてこのビルには「有楽町そごう」という直営デパートが入居していましたが、2000年9月に閉店しました。そごう時代の成功を象徴するキャッチフレーズ「有楽町で逢いましょう」は広く知られ、多くの人々が訪れていました。現在はビックカメラ有楽町店がその跡地で営業しています。

有楽町よみうりホール

7階から9階に位置する有楽町よみうりホールは、コンサートや落語、講演会などさまざまなイベントに利用される多目的ホールです。1,100席を有し、特に公開放送の場としても知られています。

歴史

読売会館の歴史は1954年に遡ります。取締役会での開設決定を経て、1955年に着工し、1957年に竣工を迎えました。その後もさまざまな出来事がこの地で起こり、特に戦時中には他の新聞社が本社を移転するなどの影響も受けました。

角川シネマ有楽町

8階には「角川シネマ有楽町」があり、237席のミニシアターとして機能しています。もともとは日本テレビ放送網が利用していたスタジオがあった場所で、2004年には「シネカノン有楽町一丁目」として開館。その後、2011年から現在の名称で運営されています。

読売会館は地域の歴史や文化に深く根ざした施設として、多くの人々に親しまれており、現在も多岐にわたる利用が行われています。

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