読売KODOMO新聞

概要

読売KODOMO新聞は、読売新聞東京本社が発行している小学校高学年向けの週刊新聞です。毎週木曜日に発行され、月額550円で購読できます。略称は「子供新聞」で、発行部数は約20万部（2021年4月時点）と、小学生向けの新聞としてはトップクラスを誇ります。

この新聞は、1955年から1975年まで発行されていた「よみうり少年少女新聞」以来、26年ぶりに創刊された児童向け新聞として、2011年3月3日に誕生しました。当初は関東地方のみでの発行でしたが、その後、静岡県、近畿地方、東北地方、甲信越地方、北陸地方、中部地方、中国地方、四国地方、そして九州全県へと順次拡大し、全国で購読できるようになりました。また、創刊から間もない2011年10月には、世界新聞・ニュース発行者協会の世界青少年読者賞（編集部門）で審査委員会栄誉賞を受賞しました。

記事の執筆は読売新聞社会部の記者が担当しており、これは全国の小学生向け新聞では唯一の試みです。紙面の一部（5ページ）は小学館に編集・制作が委託されており、連載漫画や学習系の問題、一部の時事記事などが掲載されています。学習面では、中学入試関連は四谷大塚が、英語関連は当初東京外国語大学が監修していましたが、2016年4月からはイーオンキッズが担当しています。

2014年11月7日には、姉妹紙として中高生向けの『読売中高生新聞』が創刊され、より幅広い年代の読者層をカバーするようになりました。

内容

読売KODOMO新聞の大きな特徴の一つとして、人気漫画『名探偵コナン』の主人公・江戸川コナンがニュースを解説するコーナーがあります。このコーナーは、時事用語を分かりやすく解説する「おしえて!コナン時事ワード」として特に人気があり、毎年単行本も発行されています。また、テレビやファッションなどのエンターテインメント情報も掲載しており、ファッションページは小学生向け新聞では唯一です。

漫画は男子向けと女子向けが隔週で掲載されており、小学館が制作を担当しています。男子向けには、過去に『レキタン!』、『バケガミ-化神-』などが掲載され、現在は『ニュース探偵コナン』が連載中です。女子向けには、『いろはにほへと新聞部』が掲載され、単行本も発売されています。その他にも、『ねこねこ日本史 ヒーロー＆ヒロイン列伝』や『平成の天皇〜天皇明仁物語〜』などの人気連載があります。

さらに、小学校で英語が必修科目となったことを受け、『HELLO英会話』という英語学習コーナーも設けられていました。このコーナーは2016年3月まで掲載されていました。

読売KODOMO新聞は、ニュースや学習、エンターテイメントなど、様々な情報を通して、小学生が社会への関心を深め、楽しく学べるように工夫されています。姉妹紙の『読売中高生新聞』と合わせて、読者の成長をサポートする重要な役割を担っています。

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