誰かさんと誰かさんが全員集合!!

映画『誰かさんと誰かさんが全員集合!!』の紹介

『誰かさんと誰かさんが全員集合!!』は、1970年に公開されたザ・ドリフターズの「全員集合シリーズ」の第6作目です。この映画は、ドリフターズのキャラクターたちが魅力を発揮するコメディーであり、当時のコメディ映画のスタイルを感じさせる作品となっています。また、同時上映された作品として『コント55号と水前寺清子の大勝負』もあり、当時の観客の笑いを誘いました。

ストーリー概要

物語の中心は、碇田長吉という武道の塾長です。彼は水戸市にある「大日本無念塾」を経営し、近隣の高校生たちに武道を教えていました。しかし、ある日、長吉が女子高生に不適切な行為をしようとしたとの噂が立ち、塾生たちは次々と辞めていってしまいます。特に彼の義理の弟である荒井忠次や仲間たちも、塾を去ろうと計画します。

そんな中、東京から訪れた謎の美少女、令子が物語に絡みます。彼女の登場により、彼らは脱走の意思を失い、逆に長吉と令子との関係に干渉しようとします。4人の若者は長吉をだますために、令子を名乗る偽のラブレターを送り、長吉は次第に令子と婚約したと信じ込むようになります。この信じこまされた長吉は、盛大な婚約披露宴を企画し、笑いと混乱が巻き起こります。

スタッフとキャスト

監督は渡辺祐介、脚本も彼と田坂啓が手掛けました。製作には沢村国男や井沢健らが名を連ね、撮影や美術など多岐にわたる制作陣が映画の魅力を引き立てています。音楽の森岡賢一郎も映画の雰囲気を盛り上げました。

主なキャストには、碇田長吉役のいかりや長介、荒井忠次の荒井注、高木風太の高木ブー、仲本工助の仲本工事、加藤ヒデオの加藤茶、令子役には岩下志麻が配されました。これらのキャストが生み出すキャラクター同士のやりとりが、映画にさらなる面白みを加えています。

音楽とロケ地

映画の中では主題歌として『誰かさんと誰かさん』が使用され、挿入歌には『ほんとにほんとにご苦労さん』も登場します。これらの楽曲は、ザ・ドリフターズらしいユーモアを感じさせるもので、視聴者に強い印象を与えています。

ロケ地としては、水戸の偕楽園が撮影に使われており、映画の舞台に相応しい美しい風景が描かれています。これにより、作品に深みが加わり、観客にとっても楽しい視覚的体験となりました。

映画の影響

『誰かさんと誰かさんが全員集合!!』は、笑いを追求するザ・ドリフターズのスタイルが人気を博した一因となり、コメディ映画としての位置づけを確立しました。この映画を通じて、彼らのユーモアがどのように広がり、多くのファンに受け入れられたかを知ることができます。ドリフファンはもちろん、コメディ映画を愛する全ての人にとって、見逃せない作品と言えるでしょう。

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