誰も守れない

土曜プレミアム・誰も守れない

『土曜プレミアム・誰も守れない』は、2009年1月24日にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ特別番組です。放送時には副音声による解説放送と字幕放送が実施されました。視聴率は10.7%を記録しています。

概要

このドラマは、同日に公開された映画『誰も守ってくれない』との連動企画として制作されました。映画が「加害者の保護」という視点から描かれているのに対し、ドラマは映画版の4ヶ月前に発生した事件を背景に、「被害者の保護」という視点に焦点を当てています。

ドラマの最後には「誰も守れない そして 誰も守ってくれない」というテロップが表示され、映画『誰も守ってくれない』の宣伝が行われました。

あらすじ

勝浦卓美（佐藤浩市）と三島省吾（松田龍平）は、薬の売買に関する情報を得て現場に急行しますが、勝浦は犯人のナイフを見て過去の事件のトラウマが蘇り、動けなくなってしまいます。間一髪のところを三島に助けられますが、勝浦は3年前に起きた事件のショックから立ち直れずにいました。そのトラウマが原因で妻と娘とも別居生活を送っています。三島は勝浦を心配し、精神科医の尾上令子（木村佳乃）のカウンセリングを受けさせます。

そんな折、傷害事件発生の通報が入ります。目撃証言から犯人はチンピラ風の男と判明し、街のチンピラに詳しい暴力犯係の勝浦と三島にも捜査要請がかかり、強行犯係と暴力犯係の合同捜査が開始されます。被害者が搬送された病院で待機していた2人の前に、精神科医の令子が現れます。被害者は令子の父で、企業の副社長を務める尾上敬三（山本圭）でした。敬三は意識を取り戻し、事情聴取に応じますが、犯人が「家族も覚悟しろ！」という捨て台詞を吐いたことが判明し、令子の保護が始まります。

自分が狙われていることを気にせず、普段と変わらず仕事を続ける令子を保護する勝浦と三島。しかし、ネットの掲示板やテレビのワイドショーでは、敬三の会社に関する噂やデマが流れ、世論は「狙われて当然だ」という方向に傾いていきます。そして、その矛先は娘の令子にも向けられます。根も葉もない情報がネットやテレビを飛び交い、令子は怒りをあらわにします。勝浦はマスコミと、まだ見えぬ犯人から必死に令子を守ろうとします。

そんな中、三島は不審な男の尾行を開始しますが、何者かに拉致され、行方不明となってしまいます。

出演者

勝浦卓美：佐藤浩市
三島省吾：松田龍平
尾上令子：木村佳乃
坂本一郎：佐野史郎
鈴木誠二：羽場裕一
大野木康介：森田芳光
大熊輝男：大杉漣
レナ：藤本美貴
男性教師：岩松了
中原孝二：成宮寛貴
尾上敬三：山本圭

スタッフ

企画：亀山千広
脚本：君塚良一
監督：杉山泰一
制作：フジテレビ

関連項目

誰も守ってくれない
* 土曜プレミアム

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