課程制

課程制とは



課程制とは、大学学部において、学科に代えて課程を設置する制度のことです。これは学科制と対比されるもので、学生の履修区分に応じた組織を編成します。課程は、必ずしも特定の学問分野を網羅するものではなく、教員が所属しない場合もあります。

課程制の概要



課程制は、学科制に比べて柔軟な教育が展開できるという利点があります。例えば、複数の学問分野を横断的に学ぶことができるような、複合的なカリキュラムを編成しやすい点が挙げられます。しかし、その一方で、教員学生間の距離感が生まれやすいという欠点も指摘されています。

課程制の歴史



かつては、教員を養成する教員養成課程において、この課程制がよく採用されていました。これは、教員養成という特定の目的に特化した教育を行う上で、課程制の柔軟性が適していたためと考えられます。

課程制を採用している大学の例



現在、課程制を採用している大学学部は、教育学部をはじめとして、様々な分野に広がっています。

教育学部教員養成課程
多くの国立大学教育学部で採用されています。広島大学では、教育学・教科教育研究系の教育学部教員養成系の学校教育学部と合併し、類・コース制に移行しています。
北海道大学学部
法学課程が設置されています。
弘前大学人文[[学部]]
人間文化、現代社会(旧情報マネジメント)、経済経営(旧社会システム)の3つの課程が設けられています。
東京大学学部
1994年から課程制に移行しました。
東京外国語大学外国語[[学部]]
専攻語の属する地域などによって分けられた7つの課程が置かれています。
日本大学学部
法職課程が設置されています。
広島大学学部
類・課程制を採用しています。

課程制に類似した制度



課程制と類似した制度として、学類制があります。これは、学科よりもさらに大きなまとまりで学生を組織するもので、以下の大学で採用されています。

福島大学
筑波大学
金沢大学

関連用語



学科制: 学問分野ごとに学科を設置する制度
課程: 学部における教育組織の一区分
専攻[[課程]]: 特定の専門分野を深く学ぶための課程
学部: 大学における教育研究組織の基本単位
大学: 高等教育機関
教員養成課程: 教員を養成するための課程
ゼロ免課程: 教員免許状を取得できない課程

外部リンク



弘前大学人文[[学部]]
東京大学学部
東京外国語大学
広島大学学部

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