調布インターチェンジ

調布インターチェンジについて

調布インターチェンジ（ちょうふインターチェンジ）は、東京都調布市に位置する中央自動車道のインターチェンジです。調布市だけでなく、狛江市、府中市東部、小金井市、小平市東部、三鷹市西部、武蔵野市西部、世田谷区西部など、広範囲の地域からのアクセスを担う重要な拠点となっています。

均一料金区間内に位置するため、料金所は入口にのみ設置されており、ETC車以外の車両はここで通行料金を支払います。

接続する道路は、中央自動車道（E20）と国道20号です。国道20号との接続はトランペット型で、出口合流部手前に信号機が設置されているのが特徴です。また、国道20号下りからの入口には横断歩道が設けられています。

歴史

調布インターチェンジは、中央自動車道が東京都心（高井戸IC）から山梨県河口湖町（現在の富士河口湖町、河口湖IC）まで延伸される過程で、中間インターチェンジとして建設されました。1967年に調布IC-八王子IC間が開通し、供用が開始されました。翌年には高井戸IC-調布IC間も開通予定でしたが、沿線住民の反対運動により工事が一時中断しました。

この影響で、調布ICが都心方面への暫定的な起点となり、調布市内の幹線道路沿いの住民が排気ガスや騒音、交通事故の危険にさらされることになりました。1973年6月には調布市議会が日本道路公団に対し、インターチェンジの閉鎖を求める決議を行いましたが、公団はこれを拒否。1974年8月には、調布市の市長らがインターチェンジを実力で封鎖する事態に発展しました。

その後も開通が遅れたため、1975年に市議会は再び閉鎖を要求しましたが、公団は広域交通への影響を理由に拒否しました。最終的に高井戸IC-調布IC間は1976年に開通し、これによりインターチェンジ周辺の交通量は約3割減少し、一酸化炭素濃度もほぼ半減したことが市の調査で明らかになりました。

年表

1967年12月15日：調布IC-八王子IC間開通に伴い一部供用開始。
1976年5月18日：高井戸IC-調布IC間開通に伴い完全供用開始。

料金所

中央道均一区間入口に設置。

ブース数：4
ETC専用：2
ETC/一般：2

周辺

調布インターチェンジは、調布市の西部に位置し、調布飛行場の南東側に広がっています。周辺は住宅街となっており、インターチェンジのすぐそばには京王線西調布駅があります。また、味の素スタジアムも比較的近い場所に位置しています。

特に、富士見町一丁目の一部地域は、調布インターチェンジによって囲まれる形となり、外部との接続は4本の道路に限られています。インターチェンジに囲まれた地域の住民は、移転補償の対象とはならず、開通前には騒音や排ガス、圧迫感などへの懸念から補償を求める声が上がりました。しかし、日本道路公団は高架構造であり見通しに影響はないこと、外部への接続道路があることから補償をしませんでした。開通後は窓を開けられないほどの騒音に悩まされる状況でしたが、東京都心へのアクセスが容易なことから、1982年までに住宅が増加しています。

隣接する施設

E20 中央自動車道
(1)高井戸IC（上り線出口）
中央JCT（仮称・事業中）
三鷹TB/BS
深大寺BS
(3)調布IC
(3-1)稲城IC（高井戸方面出入口）
(3-2)府中SIC（甲府・河口湖方面出入口）
(4)国立府中IC

関連項目

* 日本のインターチェンジ一覧

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