談合試合

談合試合（だんごうじあい）

談合試合は、スポーツ競技において、一方または双方の競技者やチームが事前に合意したかのように、特定の結果を目指して試合を行うことを指します。この行為は、予選ラウンドやリーグ戦の最終節において特に顕著に見られます。たとえば、両者が同時に次の段階に進出可能な状況で、その条件を満たすために得点を控えるという状況が挙げられます。

談合試合は、単なる計戦戦略として理解されることもあれば、不正行為とされることもあります。その行為が合理的な戦術なのか、それとも倫理的に問題があるのかについては、議論の余地が多く、具体的な試合展開や参加選手、また試合の重要性によっても見解は分かれます。ただし、現在の多くのリーグ戦では談合を防ぐために、複数の試合を同時刻に行うような措置が取られています。

有名な談合試合の事例

サッカー

1. 1978 FIFAワールドカップ2次リーグ グループB: アルゼンチンとペルーの試合では、アルゼンチンが6-0で勝利し、決勝進出を果たしましたが、その試合の展開に談合疑惑が持たれました。

2. 1982 FIFAワールドカップ 西ドイツ対オーストリアの試合: 西ドイツが先制した後、両者が明らかに無気力なプレーを続け、その結果アルジェリアが敗退となる事態が発生しました。

3. UEFA EURO 2004 デンマーク対スウェーデン: 試合は2-2の引き分けに終わり、両者ともに決勝トーナメント進出が決まりましたが、双方の意図が疑われました。

4. 2018 FIFAワールドカップ 日本対ポーランド戦: 日本が引き分け以上で進出できる状況で、敗北したにもかかわらず自陣でボールを回すなどの行為が批判されました。

バレーボール

• - 2012年ロンドン五輪世界最終予選では、日本とセルビアの試合において、双方がオリンピック出場を決めるために不自然な展開があったのではないかと疑われました。

野球

1. 日本プロ野球 1936年秋季大会: 巨人が阪急に敗れ、その結果が談合試合であるとされている事例です。この試合の結果により、巨人が最終的にシーズン優勝を果たしました。

2. 韓国プロ野球 1984年: 三星がロッテとの試合において談合を行ったとされ、大きな批判を浴びました。

競輪

• - フラワーラインによる優勝たらい回し: 1980年代初めに、特定の選手が順番に特別競輪で勝つように仕組まれていた事例があり、これも大きな非難を受けました。

結論

談合試合は競技の公正性を脅かす行為として、多くの問題を引き起こす可能性があります。そのため、スポーツ界では厳格なルールが設けられ、談合の防止に向けた継続的な努力が求められています。今後も不正行為と合理的戦術の境界線については、常に見直しが必要でしょう。

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