諏訪通り (東京都)

諏訪通りとは

諏訪通りは、東京都新宿区の馬場下町交差点から、大久保三丁目の鉄道交差部にかけての道路の通称です。この道路は、東京都道25号飯田橋石神井新座線の支線であり、都市計画道路補助74号線の一部を構成しています。

延伸工事と立体交差化工事

現在、諏訪通りでは、並行する早稲田通り高田馬場駅付近の交通渋滞を緩和するため、小滝橋交差点までの延伸工事が進められています。この延伸に伴い、鉄道との立体交差化工事も行われており、特に高田馬場四丁目の200m区間では、用地取得の困難さから街路拡幅整備が難航しました。

現時点では、鉄道交差部から小滝橋交差点までの区間は新宿区道として扱われており、将来的には東京都道になるかどうかが未定です。この区間は、現在の諏訪通りには含まれていません。

立体交差化工事の詳細

立体交差化工事は、JR山手線、JR埼京線（山手貨物線）、西武新宿線、そして都市計画道路補助72号線（高田馬場駅前通り）をアンダーパスする形で進められています。

当初は、JRの西側（高田馬場四丁目）の地形が斜面であることから、オーバーパス（陸橋）式の立体交差が計画されていました。しかし、近隣住民から日照や騒音への懸念が示されたため、アンダーパス（トンネル）式に変更されました。

完成後の道路は、本線が幅9m（片側1車線）、側道が幅4.5m、歩道が幅3.5mとなり、合計27mの幅員を持つ予定です。本線は鉄道と補助72号線をトンネルでくぐり、側道と歩道は既存のガード下を拡幅する形となります。

2006年には、ガード（第一戸塚架道橋）下の拡幅工事中に、コンクリートが溢れ、JR山手線と埼京線の路盤を押し上げる事故が発生しました。この事故により、両路線が5時間半にわたり運行停止となりました。

2023年11月18日には、新宿区大久保三丁目から高田馬場四丁目までの約460m区間（アンダーパス部分は「諏訪通りトンネル」と命名）が交通開放されました。同時に、小滝橋交差点も改良され、早稲田通りから中野方面への通行が可能となりました。

交差する道路・鉄道

諏訪通りは、以下の道路や鉄道と交差しています。

早稲田通り（馬場下町交差点、小滝橋交差点）
環状4号線（早稲田通りとの重複区間）
箱根山通り
明治通り（諏訪町交差点）
高田馬場駅前通り（都市計画道路補助72号線）
西武新宿線
山手貨物線（埼京線、湘南新宿ライン）
山手線
東京メトロ副都心線

沿線の主な施設

諏訪通り沿いには、以下の施設があります。

早稲田大学文学部（戸山キャンパス）
学習院女子高等科中等科
学習院女子大学
新宿消防署戸塚出張所
諏訪神社
都営西大久保団地
ニュータウン大久保
都営戸山団地
新宿ガーデン（住友不動産新宿ガーデンタワー、ベルサール高田馬場）

その他

この情報は、諏訪通りの概要、延伸工事、立体交差化工事、交差する道路・鉄道、沿線の主な施設に関するものです。

詳細は、脚注や外部リンクも参照してください。

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