警察協力章

警察協力章について

警察協力章は、警察活動に大きく貢献した民間の協力者に対して、警察庁長官から授与される記章であり、警察における民間人への最高位の表彰です。

概要

警察協力章は、国家公安委員会規則である警察表彰規則に基づき、特に顕著な功労があったと認められる警察部外の人物に、感謝状とともに授与されます。対象となるのは、以下のような活動において顕著な功績をあげた人物です。

犯罪の予防、鎮圧、捜査への協力
被疑者の逮捕への協力
人命救助活動
水火災などの災害時における警戒、防護、救護活動
その他、警察活動に対する協力

静岡県警察では、上記の警察協力章とは別に「警察特別協力章」という独自の記章も定めています。

受章者

警察協力章は、年間で約30名程度が受章しています。主な受章例は以下の通りです。

長年にわたり警察医として警察活動に協力した者
防犯協会や交通安全協会の会長、役員として長年勤務し、顕著な功績をあげた者
現行犯逮捕に貢献した者（1985年には、横浜市で介抱強盗を取り押さえようとして刺殺された大学生の事例が知られています）

また、人命救助での受章例としては、2001年1月26日に発生した新大久保駅での乗客転落事故の際に、ホームから転落した男性を救助しようとして列車にはねられ亡くなった韓国籍の留学生、李秀賢（イ・スヒョン）氏や、カメラマンの関根史郎氏への授与が特に有名です。その他にも、雪山での遭難者の捜索救助中に事故死した方などにも授与されています。

警察表彰の種類

警察には、警察協力章以外にも様々な表彰制度があります。主なものとして、以下のようなものがあります。

警察勲功章
警察功労章
警察功績章
賞詞
賞状
賞誉
警察協力章
感謝状

関連項目

栄典
勲章
褒章
記念章
従軍記章

その他

過去には、警察協力章を受章した巽信二氏が詐欺容疑で逮捕・起訴されたため、受章が取り消された事例もあります。

外部リンク

警察表彰規則 - e-Gov法令検索

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