警視庁総理大臣官邸警備隊

警視庁総理大臣官邸警備隊について

警視庁総理大臣官邸警備隊は、内閣総理大臣官邸の警備を専門とする、警視庁警備部警護課附置の部隊です。テロ事件などの脅威に対処するため、高度な訓練を受けた約100名の隊員で構成されています。

組織と装備

警備隊は、隊長（警視）の指揮下、4個中隊で編成されています。隊員は、機関けん銃（H&K MP5）や化学兵器防護装備といった特殊な装備を保有しています。

創設の背景

2002年（平成14年）4月1日、総理大臣官邸警備隊は創設されました。それまで官邸の警備は、管轄の麹町警察署が担当していましたが、新官邸の完成に伴い、テロ対策を強化するため、警視庁警備部直轄の専門部隊として設立されました。

任務と活動

警備隊は、テロ対策だけでなく、災害発生時における官邸内の民間人の避難誘導訓練も行っています。また、総理大臣官邸の周辺警備を担当し、内閣総理大臣の身辺警護は、従来通り警護第一係が行っています。

官邸の敷地内警備は官邸警務官が担当し、敷地外の周辺警備は、警視庁機動隊と連携して行われています。このように、官邸警備は複数の組織が連携し、重層的に行われています。

関連事件

過去には、以下のような事件が発生しており、官邸警備の重要性が認識されています。

首相官邸無人機落下事件
首相官邸乱入事件
五・一五事件
二・二六事件

これらの事件を教訓として、常に警備体制の見直しと強化が図られています。

外部リンク

警視庁総理大臣官邸警備隊運営規程
首相官邸バーチャルツアー -その他編-官邸警備隊-（ウェイバックマシン、2003年12月21日アーカイブ）

総理大臣官邸警備隊は、国民の安全と国の安定を支える重要な役割を担っています。日々、訓練を重ね、高度な能力を維持し、あらゆる脅威に対応できる体制を整えています。

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