警部マクロード

警部マクロード

『警部マクロード』（英: McCloud）は、1970年から1977年までアメリカのNBCで放送された人気のテレビドラマです。このシリーズでは、サム・マクロードというデニス・ウィーバーが演じるキャラクターを中心に、彼の刺激的な冒険が描かれています。日本では、65分枠の最初の放送が1974年に行われ、さらに1975年から1977年の間は、90分または120分枠で放送されました。

概要

物語はニューメキシコ州タオスの保安官補であるサム・マクロードが主役です。彼はニューヨーク市警に研修中で、カウボーイハットとシープスキンのジャケットという独自のスタイルを持ち、時には大騒動を引き起こしながらも事件を解決していきます。上司のクリフォードは、マクロードの実力を認めつつも、彼の型破りな行動に振り回されることが多く、二人の関係は語り草となっています。

シリーズの第一作は1970年の120分枠のパイロット版で、タイトルは「マクロード警部～ミス・アメリカ殺人事件」です。このエピソードでは、なぜか護送中の証人が逃げ出し、その中で発生した殺人事件をマクロードが追うというミステリー的な内容が展開されます。この作品は、その後のシリーズへの足がかりとなり、高い評価を得てプライムタイム・エミー賞にノミネートされました。

パイロット版が成功を収めたことから、同年中に60分シリーズが始まりました。この番組は「フォー・イン・ワン」という枠の一部で、マクロードをはじめ、他の三つのドラマと週替わりで放送されました。日本では、60分版が「マクロード警部」として知られています。

さらに1971年からは90分枠、1972年からは120分枠に拡大し、「NBCミステリー・ムービー」という新しい枠で放送されることになりました。このシリーズには、続いて「刑事コロンボ」や「署長マクミラン」、「Hec Ramsey」などが追加され、それぞれが週替わりで放送されました。

日本では、66分バージョンはNHKで放送され、各エピソードにおいて声優陣が異なることが特徴です。テレビ朝日版では羽佐間道夫が、NHK版では宍戸錠がマクロード役を担当しました。シリーズは非常に人気を集め、マクロードはニューヨークに7年も滞在することになりました。

放送が終了した後も「警部マクロード」は視聴者の心をつかみ続け、1989年には特別番組として「帰ってきた警部マクロード」が制作・放映されました。

登場キャラクター

• - サム・マクロード：ニューメキシコ州タオス警察の副保安官。独身で酒を飲まない性格です。恋人のクリス・コフリンが登場します。
• - ピーター・B・クリフォード：ニューヨーク市警の刑事部長。戦闘機パイロットとしての過去があります。
• - ジョー・ブロードハースト：経験豊富な黒人警官。
• - フィリス：女性警官。

制作背景

この作品は、ハーマン・ミラーの企画のもと、レスリー・スティーブンスおよびグレン・A・ラーソンが制作総指揮を行いました。シリーズがもたらした影響は大きく、さまざまなメディアや書籍へと展開されました。

結論

『警部マクロード』は、そのユニークなキャラクターやストーリー展開により、多くのファンを魅了した作品であり、過去のドラマには珍しい魅力を持つシリーズとして後世に語り継がれています。

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