谷口真美

谷口 真美（たにぐち まみ）

概要

谷口真美は、1966年6月8日生まれの日本の著名な経営学者であり、早稲田大学商学学術院の教授として活躍しています。また、東洋製缶グループホールディングスの取締役を務めており、過去には東芝およびニチレイの取締役としての経験も有しています。彼女の専門分野は経営行動科学であり、その研究成果に対しては高い評価を受け、経営行動科学学会の優秀研究賞を受賞しています。

学歴とキャリア

谷口は1996年に神戸大学大学院経営学研究科で日本企業経営専攻の博士後期課程を修了し、経営学の博士号を取得しました。指導教官は吉原英樹氏です。博士号取得後、彼女は広島経済大学にて経済学部経営学科の専任講師としてキャリアをスタートさせ、1999年には助教授に昇進しました。その後、2000年には広島大学大学院社会科学研究科のマネジメント専攻で助教授として働き始めました。さらに、アメリカのボストン大学大学院では組織行動学科でエグゼクティブ・ラウンドテーブルの客員研究員としても活動しました。

谷口の経歴の中でも重要な転機は、2003年に早稲田大学商学部に助教授として迎えられたことです。この頃には経営行動科学学会から2006年度の優秀研究賞を受賞し、その業績が広く認められるようになりました。

2008年には早稲田大学商学学術院の教授に昇任し、観光庁の休暇促進に関する有識者委員会の委員としても活動しています。これにより、経営学の視点から観光政策にも関与するようになりました。

企業での役割

谷口は2012年からニチレイの取締役を務め、2013年にはカルガリー大学ハスケイン経営大学院、香港バプテスト大学の経営学部、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院で客員教授や客員研究員としての活動を開始しました。特に、2014年にはボストン大学経営大学院で客員研究員として滞在し、国際的なネットワークを広げています。

また、2018年には東芝の取締役に、2019年には東洋製缶グループホールディングスの取締役に就任しました。最近では2021年に経済産業省の「人的資本経営の実現に向けた検討会」の委員を務めており、経済界における人材活用に関する議論にも参加しています。

著作

谷口は著書として『ダイバシティ・マネジメント : 多様性をいかす組織』を2005年に白桃書房から出版しており、組織における多様性の役割やその管理方法について詳しく述べています。この書籍は、経営や人事に関心を持つ多くの読者にとって貴重な参考資料となっています。

結論

谷口真美は、経営学の分野において卓越した業績を上げている学者であり、多くの企業や学術機関での幅広い活動を通じて、多様性の管理や経営行動科学における重要な貢献を果たしています。

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