谷山浩子のオールナイトニッポン

谷山浩子のオールナイトニッポン

谷山浩子のオールナイトニッポンは、シンガーソングライターである谷山浩子がパーソナリティを務めたラジオ番組で、1982年4月8日から1986年4月3日までの4年間にわたってニッポン放送の深夜帯に放送されていました。放送は主に毎週木曜日の27時から29時まで行われ、多くのリスナーに親しまれました。

番組の特徴

この番組のオープニング曲は『てんぷら☆さんらいず』であり、初めのワンコーラスには歌が含まれていましたが、ツーコーラス目からはカラオケに切り替わるスタイルが特徴的でした。1984年当時のCMフィラーには、COSMOS-keyboards trio-のLP『MUSITOPIA』や『BOURBON SUITE』の楽曲が使用されていました。特に注意すべき点は、番組第二部がローカルスポンサーのため全国ネットでの提供はなかったことです。このためオープニングで「全国ねこの森ネット」の名が挙げられました。

プレゼント紹介

番組宛に送られたリスナーからのプレゼント、特に缶飲料や軽食菓子を「提供」と称し、番組の冒頭で名前を紹介するスタイルが取られていました。中には、ディレクターがスタジオから退席した状態で2時間かけてこれらのリスナーからのプレゼントを紹介し続けた回もあり、独自のアプローチが話題を呼びました。

聴取率と放送スタイル

放送中、この番組はオールナイトニッポン2部の中で最高の聴取率を記録し、谷山浩子は「2部の顔」として多くのリスナーの記憶に残りました。しかし、番組の末期には生放送ではなく録音が増えていきました。多くの支配人や構成作家が番組制作に関わっていましたが、中には出演しないまま汗をかいたり中央集権的に振る舞うことも多く見られました。

コーナーの多彩さ

本番組には多くの特徴的なコーナーがありました。例えば「いい女」ではリスナーからの手紙をもとに「いい女」を紹介し、「にゃんにゃん伝言板」ではリスナー同士のメッセージを伝えていました。さらに「浩子の人生相談」や「真夜中の男女交際」といったコーナーもリスナーの興味を引いていました。

特別企画

「オールナイターズ・ライブ」という不定期の企画では、スタッフであるメンバーがライブ演奏を行うこともあり、意外にも高聴取率を獲得しました。リスナーの要望や参加を促す企画も多く、多様な内容が放送されました。

終幕とその後

1996年4月3日に放送が終了した際には、最後のオープニングでビートたけしから花束が贈呈され、感慨深いシーンとなりました。その後も、谷山はさまざまな形でラジオ界に登場し続けており、近年ではニコニコチャンネルを通じた配信も行われています。

このように、谷山浩子のオールナイトニッポンは、彼女独自のメルヘン的な世界観とリスナーとの交流を通じて、特別な位置を占めたラジオ番組でした。番組の影響は今もなお色褪せず、多くのリスナーの心に残り続けています。

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