谷水竹雄

谷水竹雄の生涯と業績

谷水竹雄（たにみず たけお、1919年4月14日 - 2008年3月12日）は、大日本帝国海軍における重要な軍人であり、特に空軍航空隊の戦闘機搭乗員としての名声を持つ人物です。彼の最終階級は上等飛行兵曹であり、ポツダム昇進によって飛行兵曹長に昇格しました。さらに、彼は撃墜王としても有名であり、戦闘の中で18機を撃墜する輝かしい業績を残しました。

出生地は三重県で、母は真珠採りの海女でした。彼は1941年の2月28日に呉海兵団を経て、「第3期丙種飛行予科練習生」として志願し、土浦での訓練を開始しました。その後、同年7月から1942年の3月まで筑波空と大分空で飛行練習を受けます。4月には新設された第六航空隊に配属されました。

彼の初めての大規模な作戦参加は、空母「隼鷹」に便乗してのAL作戦やミッドウェー作戦でした。これらの作戦に参加したことは、彼の戦闘機乗りとしてのキャリアの始まりの一環でした。1942年6月には、特設空母「春日丸」に乗組し、さらなる戦闘経験を積みます。

1943年には空母「瑞鶴」に転任し、同年11月にはラバウル基地に進出しました。そこで迎撃戦で彼の初陣が訪れ、P-38 2機を撃墜することに成功しました。その後、約4ヶ月間ラバウルでの迎撃戦を続けました。

1944年3月には台南海軍航空隊の飛行予備学生の教員として指導の任にあたる一方、B-24迎撃に参加し、台湾沖航空戦にも加わりました。戦局が厳しさを増す中、彼は国の防衛に尽力しました。しかし、同年11月には厦門沖での船団護衛中にP-51に奇襲され、彼の搭乗していた機体が被弾し炎上。落下傘で降下した際には水面に着水しましたが、火傷を負い入院する事態となりました。

その後、年末に本土へ帰還し、第二〇三海軍航空隊戦闘第308飛行隊、戦闘第312飛行隊、戦闘第303飛行隊に所属し、九州鹿児島基地で防空戦闘や沖縄作戦にも参加しました。終戦時には宇佐基地におり、長い間にわたり飛行時間1425時間を記録し、飛行機の撃墜数は18機に上りました。

谷水竹雄の戦歴には、彼の優れた技術と勇気が色濃く表れています。彼の存在は、日本海軍航空隊の中でも特に印象深いものであり、その功績は多くの航空ファンや歴史愛好者にとって語り継がれるべきものです。航空戦での激しい戦闘を経て、彼は多くの経験と思い出を持ち帰りました。

彼の生涯は、海軍航空隊としての立場から見た日本の戦争の一面を映し出しており、彼自身の努力と戦争の影響の両方を象徴するものでもあります。

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