谷藤太

谷藤 太（たにふじ ふとし）

1968年2月2日、京都府京都市に生まれる。俳優、脚本家、演出家として活動しており、現在は宝井プロジェクトに所属している。

人物と経歴

身長174cm、体重68kg、血液型はA型。同志社大学法学部法律学科を中途退学した後、演劇の道を志す。文学座の研究科で学び、その後、劇団木冬社での経験を積んだ。1997年には、後に劇団enjiとなる「エンジ企画」を、同じ事務所に所属する永井博章らと共に立ち上げ、劇団の活動を通じて演劇創作にも深く関わっていくことになる。

多岐にわたる特技を持っており、特にスピードスケートでは国体に出場した経験を持つほどの実力者である。また、脚本の執筆能力にも長け、自ら劇作品を創作している。出身地である京都の言葉である京都弁も得意としており、その他、水泳や殺陣といった身体的な特技も兼ね備えている。

主な活動

俳優としての活動は非常に幅広く、テレビドラマ、映画、舞台、配信ドラマ、CMなど、様々なメディアでその姿を見ることができる。特にテレビドラマへの出演は数多く、NHKの大河ドラマ『利家とまつ』『武蔵 MUSASHI』『義経』『八重の桜』『いだてん〜東京オリムピック噺〜』をはじめ、民放各局の看板ドラマやシリーズ作品に多数出演している。日本テレビ系列では『私たちはどうかしている』『イノセンス 冤罪弁護士』、TBS系列では『半沢直樹』『危険なビーナス』、フジテレビ系列では『競争の番人』『女神の教室〜リーガル青春白書〜』、テレビ朝日系列では人気シリーズ『相棒』に複数回出演するなど、時代劇から現代劇、サスペンス、コメディまで多種多様なジャンルで存在感を示している。刑事、医師、弁護士、記者、会社員、職人など、演じる役柄も多岐にわたり、作品世界に深みを与える脇役として欠かせない存在となっている。

映画では、『モスラ3 キングギドラ来襲』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『相棒 -劇場版IV-』などに出演。舞台では、劇団木冬社での活動や、御園座、明治座などで上演された『近松心中物語』に出演した経歴を持つ。

また、テレビ番組にもゲスト出演することがあり、『痛快TV スカッとジャパン』や『逆転人生』などでその人柄や経験を垣間見せている。

脚本家・演出家としての活動

俳優活動と並行して、脚本家としても精力的に活動している。自身が設立に関わった劇団enjiの作品を中心に脚本を手がけ、演出も担当することがある。著書としては、自身の戯曲をまとめた『うわさの家族』と『ぼくの好きな先生』の二冊の戯曲集を刊行している。2009年には脚本作品『いないないBARで、もう一杯!』を発表するなど、創作活動にも力を入れている。

その他、テレビドラマで方言指導を務めるなど、多角的な視点から映像・演劇制作に貢献している。

俳優として、そして脚本家・演出家として、谷藤太はその才能をいかんなく発揮し、日本のエンターテインメント界で確固たる地位を築いている。

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