豊岡英子

豊岡英子：シクロクロス女王からガールズケイリンのベテラン選手へ

豊岡英子（とよおか あやこ）は、1980年生まれ、大阪府出身の元自転車競技選手であり、現在は女子競輪選手として活躍しています。彼女は、シクロクロス競技で圧倒的な強さを見せ、その後、競輪選手へと転身するという異色のキャリアを歩んでいます。

学生時代から自転車競技へ

豊岡選手は、中学、高校を経て神戸松蔭女子学院大学を中退後、大阪体育大学へ再入学。大学時代はトライアスロンに打ち込んでいましたが、後に自転車競技へと転向しました。

シクロクロスでの輝かしい実績

チーム・パナソニックレディースに所属していた自転車競技選手時代、豊岡選手はシクロクロス競技で目覚ましい活躍を見せます。2005年から2011年まで、全日本シクロクロス選手権大会で驚異の7連覇を達成。その他、ロードレースでも2007年の全日本選手権個人ロード2位、2008年の同大会個人タイムトライアル3位など、数々の実績を残しました。2007年には、三笠宮杯ツール・ド・とうほくで総合優勝も果たしています。トラックレースにおいても、2009年の全日本選手権で3km個人追い抜きとポイントレースで3位入賞を果たしました。

2014年には全日本シクロクロス選手権で8回目の優勝を果たし、国内トップ選手としての地位を確立しました。

競輪選手への転身

長年シクロクロス競技の第一線で活躍した後、豊岡選手はプロの競輪選手への転身を決意します。2016年に競輪学校の入学試験を受験しますが、一度は不合格となります。しかし、諦めずに翌年再挑戦し、見事合格。競輪学校第114期生として入学しました。在校成績は1着18回で6位、卒業記念レースでは決勝6着という結果でした。

2018年3月に競輪学校を卒業し、同年5月1日に選手登録。7月には地元・岸和田競輪場でデビューを果たしました。

ガールズケイリンでの活躍

デビュー後、豊岡選手は着実に力をつけ、2020年10月には向日町FIIで初優勝を飾ります。さらに、2022年1月にはいわき平FIIで2回目の優勝を果たし、41歳4か月での優勝は、当時のガールズケイリン最年長優勝記録を更新するものでした（後に加瀬加奈子が記録を更新）。

主な記録と実績

ガールズケイリン最年長優勝：41歳4か月25日（2022年1月4日、いわき平FII）
全日本シクロクロス選手権大会 優勝：8回（2005年～2011年、2014年）
全日本自転車競技選手権大会 個人ロードレース 2位（2007年）
三笠宮杯ツール・ド・とうほく 総合優勝（2007年）

豊岡英子選手は、シクロクロス競技で長年にわたりトップレベルを維持し、その後、年齢を感じさせない活躍でガールズケイリン界を盛り上げています。今後の更なる活躍が期待されます。

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