豊岡豊

豊岡豊：日本のジャズ界を彩った音楽家の軌跡

豊岡豊（とよおか ゆたか、1930年5月29日 - 2012年11月30日）は、北海道登別市出身のジャズミュージシャンであり、ビッグバンド「豊岡豊とスイング・フェイス」の指揮者・バンドマスターとして、日本の音楽界に大きな足跡を残しました。ジョイナスエンターテインメントに所属し、その才能を発揮しました。

生い立ちと音楽への道

旧制中学校を卒業後、豊岡は音楽の世界へ足を踏み入れ、ドラマーとしてのキャリアをスタートさせます。わずか1年後には東京へ進出し、自身のジャズバンドを結成。在日米軍キャンプや都内のクラブを中心に演奏活動を展開し、その名を広めていきました。

東京キューバンボーイズへの参加

1963年、豊岡の才能に目を留めた東京キューバンボーイズの見砂直照にスカウトされ、同バンドにドラマーとして加入。彼の音楽キャリアは新たな局面を迎えます。

豊岡豊とスイング・フェイスの結成

その後、豊岡は自らがリーダーを務めるジャズオーケストラ「豊岡豊とジョークエリントン」を結成。後に「豊岡豊とスイング・フェイス」と改名し、NET（現テレビ朝日）の『23時ショー』にレギュラー出演。ゲスト歌手の生演奏を担当し、お茶の間の人気を集めました。また、同じくNETの『ビッグスペシャル』にもレギュラー出演し、その際、赤いスーツを着用することが多かったことから、ザ・ドリフターズをはじめとする出演者から「赤トンガラシ」という愛称で親しまれました。

テレビ番組での活躍

『NHK紅白歌合戦』や『日本歌謡大賞』など、数多くの歌番組にも出演し、演奏を手掛けました。ドラム、パーカッションの演奏家としても活動し、自らのユニットでのコンサートも開催。多くのファンを魅了しました。1970年代から1990年代にかけての歌謡番組では、豊岡豊とスイング・フェイスとして、テレビ朝日系列やテレビ東京系列の番組に多数出演しました。

ドリフターズとの交流

豊岡は、『ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!』『ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!』といったドリフターズの映画にも出演し、その芸達者な一面を披露しました。荒井注がドリフターズを脱退した際、いかりや長介は新メンバーとして豊岡を迎えようとしましたが、最終的には志村けんが加入することになりました。

晩年

趣味はゴルフ。2012年11月30日、肺癌のため82歳で逝去。日本のジャズシーン、歌謡番組を支えた功績は、今も多くの人々に記憶されています。

主な出演番組（スイング・フェイスとして）

NHK紅白歌合戦（NHK）※演奏は白組担当
にっぽんの歌（テレビ東京）
夏祭りにっぽんの歌（テレビ東京）
年忘れにっぽんの歌（テレビ東京）
ヤンヤン歌うスタジオ（テレビ東京）
演歌の花道（テレビ東京）
ベスト30歌謡曲（テレビ朝日）
歌謡ドッキリ大放送（テレビ朝日）
ミュージックステーション（テレビ朝日）

ソロとしての出演

踊る!さんま御殿!!（日本テレビ）
おらが町の名料理人（テレビ東京）
レインボーカフェ

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